『WⅡ』インタビュー
Who-ya Extended、リスナーに向けた“手紙”のような2ndアルバム 「VIVID VICE」ヒットから『WⅡ』制作までを語る
新天地を切り拓いて行けたら、このプロジェクトは大成功
ーーアルバムで苦労した曲はありますか?
Who-ya:時間がかかったという意味では、10曲目の「透明な花」です。
ーー「透明な花」は、初の日本語タイトルで、歌詞も全部日本語ですね。
Who-ya:はい。「透明の花」は存在しないことの例えとして、このワードを選んでいて。世界平和とか争いの無い世界、地球を傷つけないとか自然と共生しようというのを否定しているわけではないのですが、そういう人類規模の大きな願いって、ちょっと理想論すぎるところがあると思って。一方、身近な人の幸せだったり、夜寝る時に悩みすぎずに寝たいとか、そういう個々の願いや祈りは誰にでもあるものですよね。そういう願いや祈りを切り取ってできた楽曲です。ボーカルとして言葉の言い方や細かい歌のニュアンスが難しくて、レコーディングに時間がかかりました。
ーー今まで日本語のタイトルが無かったのは、何かを意図していたんですか?
Who-ya:何か大きな意図があったというよりは、日本語にすると言葉の意味が強すぎてしまうんじゃないかと。極論を言うと、「おにぎり」というタイトルで恋愛の歌詞を歌っても、「これはおにぎりのことを歌っている」と思われるじゃないですか。
ーー確かに。
Who-ya:そういう風に言葉の力が強すぎると、曲名に引っ張られすぎてしまうんじゃないかと思って。英語のタイトルのほうが、フラットに聴いてもらえるんじゃないかと思うので英語にしていました。
ーーなるほど。最後に収録の「WⅡ -epilogue-」は、アルバムで歌っていることが集約されていると思いましたが、Who-yaさんとしてはここで何を歌おうと思ったのですか?
Who-ya:これは1曲目の「WⅡ -prologue-」にメロディと歌詞を付けたものなのですが、最後の曲で何を歌おうと考えた時に、アルバムを引っくるめたものということもあると同時に、「今のWho-ya Extendedとは?」というところを、一度楽曲として言語化するのも面白いんじゃないかと思ったんです。歌詞では、自分たちの行く末は自分たちにも分からないけど、誰にも分からないと歌っていて。それはWho-ya Extendedとしての展望というか。僕たちが新天地を切り拓いて行けたら、このプロジェクトは大成功なんじゃないかと思っています。
ーーその新天地って、どういう場所になるんでしょうね?
Who-ya:今具体的に言えてしまったとしたら、それはきっと誰かがすでにやっていることなのかな、と。
ーー今は誰も思いつかないようなところ、ということですね。
Who-ya:はい。だから時間はかかると思いますけど、いつかはたどり着きたいです。
ーーアルバムのタイトル『WⅡ』は、WがWho-ya Extendedの頭文字のWで、2枚目だからⅡなんですよね。
Who-ya:それもありますし、言葉遊びの意味もあります。今年出した1st EPが『VIVID VICE』で、頭文字のVを2つ繋げるとWになるんです。そして2nd EPの『Icy Ivy』の頭文字のIを2つ繋げるとⅡになる。つまりWho-ya Extendedの2枚目という意味と同時に、今年出した2枚のEPを含めた総集編という意味も込めています。
ーーアルバムの例えとして、1枚目は名刺代わりみたいな言い方をよくしますけど、だとしたら2枚目はどんな作品だと思いますか?
Who-ya:何だろう? 上手い言い方を思いつかないですけど、2枚目は「手紙」ですかね。
ーー手紙?
Who-ya:誰かに送る手紙って、そんなに昔のことは書かないじゃないですか。最近は手紙自体書かなくなりましたけど、もし僕が聴いてくれている人に向けて書くとしたら、たぶん今のことと、これからのことを書くと思うんです。だからWho-ya Extendedの今とこの先が分かるんじゃないかという意味で、「手紙」。
ーーちなみにWho-yaさんは、歌が上手くて曲もヒットして……一見完璧に見えますが、何か弱点はあるんでしょうか?
Who-ya:弱点はたくさんあると思いますよ。身体は硬いし、朝起きられないし(笑)。でもエンターテインメントという分野においては、自分が持てるカードで勝負しなきゃいけないので、出せるものはすべて出していこうと思っています。これは弱点かどうか分かりませんけど、1つのことを考え過ぎちゃうところがあって。例えば音楽を聴きながら街を歩いていて、変な看板が目にとまると、どうしてこんなに変な看板を作ったんだろうと、考え始めちゃうんです。頭を空っぽにできないというか、無になれなくて。常に何かを考えて疲れてしまうので、何か頭をからっぽにするいい方法はないかなって日々探しています。
ーー何も考えずボーっとできないと。じゃあ急にオフができたら困るんじゃないですか?
Who-ya:いえ、もし明日1日オフになったら、友達を誘って釣りに行きます!
ーー釣りって、頭を空っぽにできるんじゃないですか?
Who-ya:ああ、確かに! 釣りは単純に子どもの頃から好きでやっているんですけど、今言われて、確かに釣りは、日常の中では無になりやすいなって気づきました(笑)。
ーーそんなWho-ya Extendedの最初のワンマンライブが1月23日に開催されます。ライブに向けて、どんな気持ちですか?
Who-ya:デビューしてから2年ちょっとになりますけど、初めてのワンマンライブです。今までの2年間のどこかで出会ってくれた人に対して、僕たちがダイレクトに歌を届けることは、アーティストとしての使命でもあるので、Who-ya Extendedのことを知っている、できるだけ多くの人に見てもらえたら嬉しいです。それに、ライブでやりたい曲がたくさんあるので、それをどこに持ってきてどう見せるか、今からすでに悩んでいます。映像と照明と、音源で味わえないことは全部やりたいので、考えないといけないことがたくさんありすぎて。8月のライブでは、KOЯNやMETALLICAのバンドTシャツを着ている人もけっこういました。きっと自分の母親くらいの世代の人なんじゃないかな? その人たちには僕らの音楽がどういう風に聴こえているのか、それもまた興味津々です。
サイン入りチェキプレゼント
Who-ya Extended Who-yaのサイン入りチェキをプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
リアルサウンド公式Twitterと公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
リアルサウンド 公式Twitter
リアルサウンド 公式Instagram
<締切:12月5日(日)>
■リリース情報
Who-ya Extended
2nd full Album『Wll』
2021年11月10日(水)リリース
初回生産限定盤【CD+BD】SECL-2706~2707 ¥3,800(税込)三方背スリーブ仕様
通常盤【CD】SECL-2708 ¥3,080(税込)
CD
01. WⅡ -prologue-
02. VIVID VICE
03. Discord Dystopia
04. Wander Wraith
05. MESSY WORLD
06. Growling Ghoul
07. The master mind
08. Wasted Dawn
09. Absolute 0
10. 透明な花
11. Icy Ivy
12. WⅡ -epilogue-
BD
Wander Wraith MUSIC VIDEO
Icy Ivy MUSIC VIDEO
VIVID VICE MUSIC VIDEO
VIVID VICE / THE FIRST TAKE
VIVID VICE Acoustic version
■ライブ情報
Who-ya Extended 1st oneman live (仮)
2022年1月23日(日)
会場:Veats SHIBUYA
開場17:00 / 開演18:00
料金 ¥4,000
公式サイト:https://www.wyxt.info/
公式ツイッター:https://twitter.com/wyxt_official