『大正オトメ御伽話』インタビュー
GARNiDELiA×土岐隼一 『大正オトメ御伽話』特別対談 両者に聞く、いつの時代も変わらない幸福の在り方
GARNiDELiA&土岐隼一がカラオケで歌う十八番は?
ーー土岐さんはこの作品で、珠彦の友人となる白鳥策を演じていますが、役作りはどのように行っているんですか?
土岐:珠彦くんの周りでは、策くんとことりちゃん(※策の双子の妹、白鳥ことり)が初めて現れる“陽の人間”なんです。それは陽キャということではなくて、珠彦くんや夕月ちゃんに対して初めて明るく接して、懐に入ろうとしてくれる。珠彦くんってそういうときも慣れていないからちょっと引いちゃって、そこからいろんなストーリーが展開していくことになるわけです。収録が始まったときに監督から「この作品を彩るムードメーカーになってほしい」と説明を受けたので、沈んだ雰囲気に策くんも溶け込むよりは、そこで彼やことりちゃんが明るく発した一言で空気が少しふわっと変わるような、そういう人をイメージして、原作に寄り添いつつ、さらに広げられたかなと思いながら演じていました。
ーー今回のように演者のほか、テーマソングを歌うアーティストとして作品に関わる場合、ご自身の中で意識していることはありますか?
土岐:策くん役をいただいて、ちょっと時間が経ったタイミングに「エンディングテーマもお願いします」という話をいただいたことで、より頑張ろうという気持ちになりました。僕はアニメのオープニングやエンディングってその作品の顔だと思っているので、アニメのキャラクターのひとりとして作品を彩る上に、楽曲を通してそのキャラクターたちがより魅力的に映るようにということは意識しています。
ーーでは、『大正オトメ御伽話』という作品を通してのお互いの楽曲に対して感じたことはありますか?
MARiA:私たちの曲もそうですし、作品本編も土岐さんのエンディングテーマもそうなんですけど、すべてにおいて笑顔や幸せというキーワードが散りばめられていると感じています。もしかしたら笑顔の種類は違うかもしれないですけど、私たちがやっているのは「わーっ、楽しい! ハッピー! イエーイ!」みたいに華やかで、みんなで笑おうみたいな感じかもしれない。一方で、エンデイングテーマはほっこりと、「今日もいい1日だったな」とひとりで噛み締める笑顔なのか、隣にいる誰かと微笑み合うみたいな。そこが一貫したキーワードになっているような気がするので、いろんな種類の笑顔が感じられる流れになっているんじゃないかなと思います。
土岐:さっき、切り取る部分が違うと話したじゃないですか。僕の曲では1対1の幸せとか日常での幸せを題材にしているけど、このオープニングテーマに関してはオトメとしての幸せや在り方が表現されている。大正時代にも普遍的なものとしての恋、恋愛はあったとは思うんですけど、そのアウトプットの仕方が今とは全然違ったと思うんです。一歩引く奥ゆかしさがありつつ、その中で相手に好意を伝える。しかもメールもLINEもなく、やるなら手紙。僕はこの作品を通じて、キャラクターたちの志もそうなんですけど、言葉の覚悟というものもすごく感じていて。珠彦くんや夕月ちゃんだけではなくほかのキャラも全員そうなんですけど、その言葉の重みが今と全然違っているし、そういう世界で生きているからこそ「こう生きたい」という意思も全然違う。もしかしたらジェンダーの観点で今はちょっと時代遅れと感じる部分もあるかもしれないですけど、そういう志を強く持って生きているところがこの時代のすごく良いところだと思っていて。その「こう生きていく」という華やかな部分を、僕はオープニングテーマからすごく感じるし、そこが作品とリンクしていてめっちゃいいなと思いました。
MARiA:ありがとうございます!
ーーせっかくの機会なので、お互い聞いてみたいことはありませんか?
土岐:では、僕から。MARiAさんはいつ頃から歌の世界を目指そうと思ったんですか?
MARiA:私は小5くらいですかね。
土岐:早い!
MARiA:ただただ歌うことが好きで、テレビに出る人になりたいと思っていたんです。それこそ、幼稚園の頃からずっと「将来の夢は歌手」と言っていましたから。
土岐:テレビに出る人だったんですね。
MARiA:キラキラした華やかな世界に惹かれたんでしょうね。それこそモーニング娘。さんや浜崎あゆみさんが大ブレイクしていた頃の世代なので、漠然と「こういう人になりたい!」と憧れて、そこからずっと音楽を続けています。
土岐:すごいなあ。
MARiA:土岐さんも歌がすごく上手ですが、どこかで学ばれていたんですか?
土岐:いえ全然。ボイトレを始めたのもアーティスト活動を始めることになってからです。ただもともと家族が音楽好きで、親父はギターがうまくて、テレビから流れてくるCMソングを聴くと、その場でコードをたどって弾いちゃうような人だったんです。だから音楽は常に身近にはあって、歌うことも好きだったんですけど、そっちの道に進もうとは思わなくて。そこから役者の道に進むんですが、最近は役者でも歌う機会が増えてきたので、その中で自分も少しずつ歌う機会を得て、評価していただくことも増えて。そう言っていただけるんだったら歌にも挑戦してみようかな、ということで現在に至ります。実は僕、あまりJ-POPを通ってこなかったんですよ。
MARiA:そうなんですね。洋楽ですか?
土岐:はい。親がThe Beatlesとかサイモン&ガーファンクルとかピーター・ポール&マリーとか、そういう時代の音楽ばかりを聴いていたので。だから、この業界に入ってから一気にアイドルソングを聴くようになりました(笑)。
MARiA:えっ?
土岐:オーディションの課題でそういう曲が用意されることがあるんですよ。ところで、MARiAさんは休みの日にカラオケとか行きますか?
MARiA:行きますよ。大好きです!
土岐:そういうときは自分の曲を?
MARiA:いえ、人の曲を歌いまくります(笑)。歌うことがすごく好きなので、カラオケは趣味なんですよ。自分たちの曲は仕事の延長になってしまうので。
土岐:わかる!
MARiA:「あんなに普段から仕事で歌っているのに、カラオケも行くんですか?」って言われますけど、完全に別モノです。
土岐:一番カラオケで歌った曲って何ですか?
MARiA:中島美嘉さんの「WILL」です。あとはドリカム(DREAMS COME TRUE)さんとか。
土岐:なるほど。tokuさんは何を歌いますか?
toku:僕は歌わずにハニートーストを食べてますね(笑)。
全員:(笑)。
MARiA:土岐さんはカラオケには行きますか?
土岐:ヒトカラはないんですけど、友人と行くと流れを渡す役とか縛りを作る役割をすることが多いかな。前の人がポルノグラフィティさんを歌ったら自分もポルノさんを歌ったり、周りがボカロ曲を歌い出したら僕もボカロを歌う、そういう流れを作りたがる人なんです(笑)。カラオケという空間が楽しいですね。
ーー最後になりましたが、アニメ『大正オトメ御伽話』で注目してほしいポイントを教えてください。
MARiA:ヒロインの夕月ちゃんが好きな人に対して「こんなこと言ったら嫌われちゃうんじゃないかな?」とか「今、相手はどんなことを思っているんだろう?」とか一喜一憂する、ジェットコースターみたいに慌ただしいオトメの心情が描かれた作品だと思うので、そんなシーンを思い浮かべながら「オトメの心得」を聴いていただくと「こんな夕月ちゃん、いたなあ」と共感してもらえるはずです。
toku:苦しいことや厳しいことを、長い時間をかけずに簡潔に話してくれるというスマートさがありながら、最終的には可愛いキャラクターたちが観ている人たちの心を笑顔にしてくれるようなアニメなので、その中で楽曲を作ることができてすごくよかったなと思います。今、ジェットコースター感という話が出ましたけど、そういった意味では10数話だけでは終わらせたくない、この先もずっと観続けていきたい作品だなと思います。
土岐:「真心に奏」を作るときにピックアップした、珠彦くんと夕月ちゃんが幸せを感じるときの本当に幸福感溢れる光景はもちろん、当然そうじゃないシーンもたくさんあって。世間からの風当たりが強く、悪意が思い切りぶつけられる場面もあるんですけど、だからこそそのあとにある彼らのちょっとした幸せな時間に、視聴者の皆さんも僕たちも喜びを感じると思うんです。そういった場面を演者さんたちがすごく素敵に表現してくださっていて、僕も策くんを通してそういったシーンを全力で演じている。しんどい中にある一瞬の幸せを、しっかり楽しんでいただきたいなと思います。
■アニメ情報
TVアニメ『大正オトメ御伽話』
原作:桐丘さな『大正処女御伽話』(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:羽鳥潤
シリーズ構成・脚本:福田裕子
キャラクターデザイン:渡辺まゆみ
音楽:高梨康治(Team-MAX)
美術監督:松本浩樹
色彩設計:瀬戸治子
撮影監督:坪内弘樹
編集:村井秀明
音響監督:郷文裕貴
音響効果:山田香織
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽制作:ポニーキャニオン
制作:SynergySP
志磨珠彦:小林裕介
立花夕月:会沢紗弥
志磨珠子:宮本侑芽
渥美綾:安済知佳
白鳥ことり:伊藤彩沙
白鳥策:土岐隼一
テレビ東京 2021年10月8日(金)25:53~放送予定
テレビ大阪 2021年10月8日(金)26:10~放送予定
BS11 2021年10月9日(土)22:00~放送予定
AT-X 2021年10月9日(土)21:00~放送予定
※リピート:毎週(月)28:30/毎週(土)6:00
放送日程ついては変更になる可能性がございます。
■GARNiDELiA リリース情報
『Duality Code』
発売日:2021年11月17日(水)
音楽配信総合URL:https://lnk.to/GARNiDELiA_streaming
【初回限定盤】CD+Blu-ray
¥4,950(税込)
特典Blu-ray:「my code」Music Video/「オトメの心得」Music Video/Making of 「my code」MV/Making of 「オトメの心得」MV/Interview with GARNiDELiA
【通常盤】CD ONLY
¥3,300(税込)
封入特典:トレーディングカード(ランダム封入/全5種)
【きゃにめ限定盤】CD+LIVE Blu-ray
¥9,900(税込)
特典Blu-ray:GARNiDELiA stellacage tour 2021→2022 “Duality Code”最終公演
購入特典:GARNiDELiA stellacage tour 2021→2022 “Duality Code”最終公演リハーサル観覧応募用シリアルナンバー
きゃにめ購入サイト:https://canime.jp/product/SCCA000000125/
※本商品に限り一般店舗での取り扱いはありません。
※Blu-rayディスクは後日発送いたします。
※本商品の応募、配送料など詳細につきましては、販売ページより必ずご確認をお願いいたします。
<収録曲>
1. Live On!
2. my code
3. Uncertainty
4. Seeker
5. aquarium
6. ピエロ
7. ミルクキャラメル
8. オトメの心得
9. はじめてのクリスマス
10. 春がきたよ
11. stellacage
12. Reason
(全12曲)
■土岐隼一 リリース情報
2ndシングル『真心に奏』
2021年11月17日(水)リリース
初回限定盤(CD+DVD)
¥1,980(税込)
仕様
・12Pブックレット
映像特典
・「真心に奏」Music Video
・ジャケットメイキング
封入特典
・1月23日(日)開催「土岐隼一 Special Live 2022 -真心に奏-」
チケット優先販売申込券
※仕様、特典などは予告なく変更になる場合がございます。
アニメ盤(CD ONLY)
¥1,760(税込)
仕様
・アニメ描き下ろしイラスト 4Pブックレット
封入特典
・1月23日(日)開催「土岐隼一 Special Live 2022 -真心に奏-」
チケット優先販売申込券
※仕様、特典などは予告なく変更になる場合がございます。
通常盤(CD ONLY)
¥1,760(税込)
仕様
・4Pブックレット
封入特典
・1月23日(日)開催「土岐隼一 Special Live 2022 -真心に奏-」
チケット優先販売申込券
※仕様、特典などは予告なく変更になる場合がございます。
きゃにめ限定盤(CD+DVD+スペシャルブックレット)
¥2,530(税込)
仕様
・24P スペシャルブックレット
・三方背BOX
映像特典
・「真心に奏」Music Video
・ジャケットメイキング
・Music Videoメイキング
封入特典
・1月23日(日)開催「土岐隼一 Special Live 2022 -真心に奏-」
チケット優先販売申込券
※仕様、特典などは予告なく変更になる場合がございます。
<収録曲>
01. 真心に奏作詞:RUCCA
作曲:森本練 編曲:ミト(クラムボン)
02. all well and good作詞:RUCCA
作曲・編曲:田中俊輔・太田雄大
03. 真心に奏(Instrumental)
04. all well and good(Instrumental)
※アニメ盤は上記に加え「真心に奏TV edit」が入ります