なにわ男子メンバー分析第3回:道枝駿佑 先輩をも魅了する無垢さとグループでのマイペースな一面
マイペースな一面と芯のある言葉
自ら前へ前へというタイプではなく、普段はどちらかといえばおとなしい道枝。困ったような照れ笑いが印象的だが、いざステージに立てば徹底した“アイドル”の表情を見せる。なにわ男子のメンバーに選ばれたことが、シャイな道枝のアイドル性をさらに輝かせたのかもしれない。デビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」で担当しているセリフ調のパートや、10月19日に公開された同曲MVでのときめく表情にもぜひ、注目してほしい。
王子様然とした道枝に惹かれた人は、意外な彼の素顔を知ってさらに惹かれることだろう。単独の仕事ではしっかりとして見えるのだが、ひとたびグループに戻ればほんわかとマイペースな“みっちー”だ。YouTubeやバラエティ番組では、少しズレた道枝の言動が笑いのきっかけになることも少なくない。ひとたびスイッチが入るとおしゃべりが止まらない意外な一面も、メンバーやファンが彼を愛おしいと思う理由だろう。笑い上戸といえるくらい、よく笑う青年だ。
発する言葉の魅力にも、注目してほしい。素直でありつつ芯が通った言葉に、道枝自身の人柄が見える。道枝が作詞を担当した、なにわ男子の楽曲「Time View ~果てなく続く道~」にも、道枝らしさが表れている。まっすぐで、飾らないからこそ伝わる、道枝はそういう言葉を話し、綴る人だ。デビューが発表された7月28日のライブでは、同曲に合わせてこれまでのなにわ男子の歩みがスクリーンに映し出された。道枝が同曲に託した思いと、3年間の軌跡、ようやく掴んだ夢が重なった感動的なシーン。この演出には、メンバーも涙をこらえることができなかった。
2020年公開の映画『461個のおべんとう』で親子役を演じた井ノ原に送った手紙にも、道枝らしい真面目さ、純粋さがそのまま綴られていた(※1)。同作撮影当時には、道枝を我が子のようにかわいがる一方、真摯に仕事と向き合う姿勢を「尊敬している」とも語っていた井ノ原。先日共演した『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、“パパ”に晴れ姿を、さらに成長した姿を披露した。
不思議なほど純粋で無垢、いつのまにか多くの人を味方にしてしまう求心力の持ち主。知らず知らず目を奪われ、気付けばギャップに引き込まれる。テレビに出るたび、話すたび、道枝は多くの人の心を掴んでいる。
※1:https://eiga.com/news/20201107/12/