稲垣吾郎、『ほん怖』のスパイスとなるミステリアスな存在感 子どもたちと生み出す番組独自の魅力も
しかし、稲垣が淡々とこの番組に向き合っていると思いきや、それこそ「ほんとに怖い経験」もしているそう。稲垣が草なぎ剛、香取慎吾と共に出演しているレギュラー番組『ななにー』こと『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)#39では「電波霊にはよく遭遇しました」と発言して、一同を驚かせた(※3)。
知らない声がCDに録音されていたり、いないはずの人がビデオテープの映像に写り込んでいたり……これまで数多くの怖い話として囁かれてきた現象でスタジオが盛り上がると「あれね、電波霊なんですよ」と言いながら、なぜか意味深な笑いを浮かべる稲垣。
だが、次の瞬間キリッと「あの番組(『ほん怖』)をやってるとき機材がしょっちゅう壊れたりとか、みんな私物の携帯電話もちょっと調子悪くなったりとか。結構そういうことは多かったんだけど、あんまりそういうこと言わないでくれってテレビ局の人に言われて」とフラットに語り続けるのだ。
その本当に信じているのかいないのか、掴みどころのない稲垣のミステリアスな存在感もまた、『ほん怖』にとって唯一無二のスパイスと言える。だが、何が一番怖いかといえば、『ほん怖』登場から17年も経っているというのに、稲垣吾郎という人が全く姿が変わっていないということではないだだろうか。恐ろしいオムニバスドラマと、子どもたちとの微笑ましいやりとりはもちろんのこと、稲垣にはそのゾッとするほどの美しさで、これからも長く震え上がらせてほしい。
※1:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20210954.html
※2:https://www.fujitv.co.jp/honkowa/file/index.html
※3:https://realsound.jp/2021/06/post-786470.html