櫻坂46、宮本浩次、上白石萌音、秦 基博、ちゃんみな……10月13日リリースより新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は10月13日リリース作品より、櫻坂46『流れ弾』、上白石萌音『I’ll be there/スピン』、宮本浩次『縦横無尽』、秦 基博『BEST OF GREEN MIND 2021』、ちゃんみな『ハレンチ』の5作品をピックアップした。(編集部)

 櫻坂46の3枚目のシングルがリリース。前作『BAN』より約半年ぶりとなる本作は、作曲を「Nobody’s fault」のデレク・ターナーが務めたアグレッシブなファンクチューン。うねるベースラインに、高らかに鳴り響くホーンセクション、疾走感のあるギターカッティングで表現するのは、目まぐるしく移り変わる、狂乱のSNS社会そのもの。誰かの炎上騒動に、いつの間にか巻き込まれてしまう事態を“流れ弾”になぞらえながら、〈語り合おう 見つめ合おう 愛がなくちゃ世界は終わる〉と毅然としたメッセージを投げかける。新センターを担うのは2期生の田村保乃。カップリングにはバージョンごとにユニット曲や “BACKS”メンバーによる楽曲も収録され、多彩な表現にさらに磨きをかける。(渡部)

櫻坂46『流れ弾』

 「P.S. I love you」(『ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜』(NHK)主題歌)、「sha・la・la・la」(『桜の塔』(テレビ朝日系)主題歌)などのタイアップ曲が次々とヒット。地上波音楽番組の常連になり、櫻井和寿とのコラボによる「東京協奏曲」(宮本浩次×櫻井和寿 organized by ap bank)が大きな注目を集めるなど、日本の音楽シーンのど真ん中で活躍を続ける宮本浩次から、1stアルバム『宮本、独歩。』、カバーアルバム『ROMANCE』に続くソロ3作目となる『縦横無尽』が届けられた。美しい透明感をたたえた歌のなかに生きることの意味を刻んだ「光の世界」、鋭利で生々しいバンドサウンドとともに攻撃的なボーカルが突き刺さる「stranger」、モータウン調のリズムと叙情的なメロディが融合するポップチューン「十六夜の月」。まさに縦横無尽な音楽性とボーカリスト・宮本浩次の魅力を存分に味わえる充実作だ。(森)

宮本浩次-『縦横無尽』初回限定2021ライブベスト盤 ダイジェスト

 2017年の歌手デビュー以降コンスタントに作品をリリースしている上白石萌音が初のシングルをリリースする。両A面となる本作だが、1曲目の「I’ll be there」は『王様のブランチ』(TBS系)のテーマソングとして書き下ろされた楽曲。作詞をいしわたり淳治が、作曲を末光篤(SUEMITSU & THE SUEMITH)が手がけ、ストリングスやホーンのドラマチックなアレンジと伸びやかな歌声がよく晴れた朝のような清々しい空気を生む。2曲目の「スピン」は上白石自身が作詞を担当。先日発売したエッセイ『いろいろ』(NHK出版)の“おとも”となるような楽曲をコンセプトに、忘れたくない日々の記憶を軽やかなワルツ調のリズムで歌い上げた。表情豊かで飾らない姿勢が表れた歌唱スタイルに、等身大の“上白石萌音”が見える。(渡部)

上白石萌音 「スピン」 Music Video short ver.



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