INIのVlogシリーズが癒やされる 垣間見えるメンバーの個性と素の表情

 そして、5本の動画の中で一番愛が溢れていたのは木村柾哉&許豊凡の「人生写真編」。ストレートに愛情表現をする許と、優しく包容力のある木村の2人は終始距離が近め。木村が相手だからか、許も甘えている様子で新しい一面を見せていた。一方の木村は相変わらず思いやりに溢れている。許の愛情をきちんと受け止め、自身も愛を持って接していることが伝わってきた。そんな2人の動画は韓国版プリクラとも言える人生写真を撮る小道具を相談しながら選んだり、プレゼント交換をしたりと平和そのもの。ビザの関係で活動できなかった時期があった許だが、木村がいれば安心だと思えてくる動画であった。

[INI Korea Vlog Tour] 〜人生写真編〜

 最後は、後藤威尊&尾崎匠海&松田迅の「南山タワー編」。3人組の彼らは“唯一のバラエティ枠”と自称して、動画を大いに盛り上げていた。その中でも、それぞれの良さがしっかり表れていた。松田は最年少らしく愛嬌たっぷり。お小遣いが足りなくなったときも、田島&池﨑ペアに電話をかけて「(余っているお金を)ちょーだい!」とおねだり。だが、南山タワー行きのバスの乗り方を物怖じせず聞くなど、頼りになる一面も見せた。後藤は関西人の血が騒いでいるのか「カブトムシ採ってくるわ!」、「カナブン採ってくるわ!」と大はしゃぎ。尾崎は的確にツッコミを入れつつ、空気を読みつつも進行役のようなポジションに。かと思えば、急な坂道を登っている時にいち早くバテてしまい、「おじいちゃん」とイジられる場面もあった。最年少の松田を真ん中に3人で肩を組んでいるシーンも多く、仲の良さがひしひしと伝わってくる内容であった。

[INI Korea Vlog Tour] 〜南山タワー編〜

 それぞれのキャラクターを存分に発揮しながらも、穏やかな時間が詰まっていた「INI Korea Vlog Tour」シリーズ。先に公開されているデビュー曲「Rocketeer」のMVやPractice Videoとのギャップも良い。デビューまで1カ月を切った今、パフォーマンスだけではなくINIの人柄もより広く知れ渡ることを願う。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる