『Paddle』インタビュー
FARMHOUSE、ソロアルバム『Paddle』インタビュー SUSHIBOYSや環境の変化が生んだ、数年間のドキュメント
EVIDENCEと昔みたく普通に楽しく遊べたのは大きい
ーーご自身の中で、今回のアルバムの核になっている曲はどれでしょうか?
FARMHOUSE:「東京フラットシート」と「朝が来るまで」ですね。ざっくり言うと、「東京フラットシート」で始まって「朝が来るまで」で完結するみたいな構成が自分の中であって。EVIDENCE脱退後、いろいろあって、自分がホームレス生活を強いられることになっていくんですけど。「東京フラットシート」では、それについて歌っていて。「朝が来るまで」はその後2年ぐらい経って、あいつともまともに喋れるようになって。曲を一緒に作れるっていうこの状況自体が、「朝が来るまで」のイメージそのもので。それでアルバムの最後をこの曲で締めました。
ーー1曲目の「東京フラットシート」ですけど、この“フラットシート”とは?
FARMHOUSE:マンガ喫茶とかネットカフェのシートですね。主に快活CLUBのことを指してるんですけど、結構お世話になりました(笑)。
ーー〈墓場のように並んでいるビル〉の部分であったり、どちらかと言えば暗い感じの歌詞が多いんですが、東京という街に対するイメージは?
FARMHOUSE:あんまり良い印象は持ってなくて。多分、人間がすごく考えて、良いと思って作り出したものが東京という街だと思うんですけど、なんか不自然で、なんか脳味噌っぽ過ぎる感じというか。言葉にするのが難しいんですけど、意味とか理由を突き詰めて作っていったものが、結局自分たちに跳ね返ってきて、良くないことになってる気がします。「東京フラットシート生活」をした後に、東京近郊に住んでたこともあるんですけど、やっぱり合わなくてすぐ引っ越しました。もともと自分が田舎に住んでたってのもあるんでしょうけど。
ーー最近のMVを見ていると湘南っぽい景色が結構出てきますが、今はそっち方面に住んでいるんでしょうか?
FARMHOUSE:そうなんですよ。やっぱ、海は最高っす(笑)。結構、SUSHIBOYSを知っているっていう人も周りにいて、嬉しいですね。
ーー当然、制作する時のマインドも変わりましたか?
FARMHOUSE:大きく変わりましたね。今回のアルバムも全部、今住んでいるところで作ったので。
ーーSUSHIBOYSはこれまで田舎での生活を大きく打ち出していた印象があるのですが、今は湘南にいて。嫌な聞き方になってしまいますが、自分の中での矛盾みたいなものは?
FARMHOUSE:全く矛盾はないです。越生町に住んでたっていう事実はありますし、別にずっとそこにいるのがレペゼンではないっていう考え方なので。なんなら、もう軽自動車も乗ってないですしね(笑)。けど、もし、それで悲しむ人がいたら、ちょっとごめんって感じです。軽自動にはSANTENAと共用で4、5年は乗ってたんで、もう許してください(笑)。
ーー「朝が来るまで」のMVも海沿いで撮られていて、EVIDENCEさんとの今の関係性も出ていて、すごく良い雰囲気でしたが。改めて、ようやく一緒に出来て、どういうお気持ちですか?
FARMHOUSE:一緒に出来たことがすごく良かったっていうよりも、昔みたく普通に楽しく遊べたっていうのが大きくて。その中で曲を作れたのが自分にとって意味がありました。
ーー今年に入って、FARMHOUSEさんとSANTENAさん、それぞれがソロを出したわけですけど、それが今後、どのようにSUSHIBOYSに繋がっていくと思いますか?
FARMHOUSE:SANTENAと俺のソロがあったことによって出来た曲が生まれてくるとは思いますね。何となく、SUSHIBOYSの色がより濃くなる気はします。技術的な面で言えば、今回、トラックメイクを結構していたので、SUSHIBOYSでやってみたいトラックとかも、何となく頭の中に浮かんできたりしていて。あとは『Paddle』を出してから、「もっとラップが聞きたい」という声も多かったんで、そういうところに改めてSUSHIBOYSで挑戦していくのもありだなと思ったりもしてます。
ーー今回のアルバムでも「Rap Rap Rap」という曲をやってたりもしていますが、最近ではSUSHIBOYSとしてだけではなくて、FARMHOUSE個人でもフィーチャリングゲストで呼ばれることも多くて。それはラッパーとしてのスキルや存在感が高く評価されているからなんだと思いますが、ラッパーとしての自分を客観的にどう見ていますか?
FARMHOUSE:今、言っていただいたように、いわゆるラップのスキルみたいな部分を評価してもらったっていうのはあると思っていて。フィーチャリングで呼んでもらった時も、そういう部分を見せれたらとは思ってるんですけど。けど、最近はあんまり、ラップを取り入れた音楽を聞いていなくて、インプットもしていなかったから。正直、今は自分の中で100%納得したラップを出せてないですね。でも、これから徐々にそこに向かっていくバイブスはあるので。SUSHIBOYSに関しては、ラップのスキルの部分でも楽しみにして欲しいと思っています。
FARMHOUSE 全曲解説インタビュー音源
■リリース情報
『Paddle』
8月1日(日)
<Tracklist>
01.東京フラットシート
02.Sunflower feat Jeter
03.WALL feat Hys plasma
04.SLEEP SLEEP SHEEP
05.Knock Knock Knock
06.Rap Rap Rap
07.KIRA KIRA
08.カイエン青山
09.靴下 feat. kojikoji
10.絵
11.朝が来るまで feat. EVIDENCE
配信はこちら
■公演概要
大阪公演『SUSHIBOYS LIVE2021 produced by Steel Street』
10月3日(日) BIGCAT
OPEN16:45/START17:30
Ticket:前売 4800円(D別)
SUSHIBOYS / Lil Soft Tennis / SUKISHA
Ticketはこちら
e+にて8月21日(土)12:00~販売開始
お問合せ:GREENS 06-6882-1224(平日11:00-19:00)
東京公演『SUSHIBOYS LIVE2021 produced by Steel Street』
10月17日(日)LIQUIDROOM
OPEN16:45/START17:30
Ticket:前売 4800円(D別)
SUSHIBOYS / 空音 / PARKGOLF
Ticketはこちら
e+にて8月21日(土)12:00~販売開始
お問合せ:DISK GARAGE:050-5533-0888(平日12:00-15:00)
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