BTS JUNG KOOK、誕生日に振り返る“黄金マンネ”の多彩な表現 無邪気な笑顔の裏で進化するパフォーマンス精神

 9月1日にBTSのJUNG KOOK(ジョングク)が25歳(日本では24歳)の誕生日を迎えた。“黄金マンネ(マンネ=末っ子)”のキャッチコピーに名前負けすることなく、オールマイティな才能を常に見せ続けている。誕生日を迎える彼の魅力を改めて整理したい。

BTS『Butter』

 JUNG KOOKは、その完璧なパフォーマンスで多くの人の心を鷲掴みにしてきた。コンサートに行くたびARMY(ファン)はキラキラと輝くJUNG KOOKの姿にハッとさせられている。グループとしての歌、ダンスはもちろん、彼はソロステージでもその才能をしっかりと発揮するのだ。しかし、それぞれの場面において、彼は少しずつ違う面持ちで舞台に立っている気がするのは筆者だけだろうか。グループでの舞台でも、JUNG KOOKはパフォーマンスの中心にいることが少なくない。立ち位置としてはセンターを務めることが多く、歌の配分もいつも少し多めだが、それでもバランスの悪い印象は全く受けない。もちろん実力が認められているからなのは承知の上だが、彼が様々な意味で“マンネ”としての役割を果たしているからというのもあるのではないだろうか。

 メンバー全員に認められた絶対的な実力と、全員から注がれる愛があって、JUNG KOOKは真ん中に立っている。一方で、コンサートのメドレーやフリースタイルのパフォーマンスでは必要以上に前に出ることはない。彼自身にもヒョン(年上メンバー)たちを敬う心や憧れの眼差しがいつまでもあって、同じステージに立ちながらも彼らの支えになろうとしている様子も見られる。自分が主旋律ではない時には邪魔しない音量で、そして支える側だからこそ絶対に音を外すことなくハーモニーを重ねる。JUNG KOOKは自分の能力を知っているからこそ、グループでさまざまな立ち回りができるのである。

 ソロステージでは、1人で出せる最大限の力で完璧なパフォーマンスをしようとしているのが伝わってくる。グループでの時とは違い「中心」や「支え」といった概念は存在せず、自分だけのステージだ。1人で舞うその時間を謳歌しつつ、同時にその重圧を感じながら丁寧に、しっかりと考え抜かれたパフォーマンスを軽やかにこなしていく。そして1人だからこそ、まっすぐなファンへの気持ちを、まっすぐな眼差しで表現してくれる。印象的だったのは2019年の『BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’』での「Euphoria」。曲の中盤でワイヤーを取り付けたJUNG KOOKが、ファンの頭上を飛び回るという演出となっていて、本当にファン一人ひとりとJUNG KOOKが想いを共有しているかのようだった。心の中にある“ファンを大切にする”という気持ちは表現することができる、と感じた瞬間だった。

[BANGTAN BOMB] ‘Butter’ Stage CAM (Jung Kook focus) @ SiriusXM – BTS (방탄소년단)

 こうした人々を魅了するパフォーマンスは、彼が時折見せる“完璧主義者”としての一面が創り上げていると思う。ツアーのビハインド(舞台裏映像)には、自分のステージに対する後悔をにじませる姿がよく映っており、何を悔やんでいるのか、本人以外にはわからない繊細なミスで涙を見せる。「もっとこうできた」「足りなかった」という彼の完璧主義、そして飽くなき向上心は私たちの想像を超えている。ファンにとっては、これまでJUNG KOOKが見せてきた全ての舞台がベストパフォーマンスだが、彼にとっては今までベストパフォーマンスなんてなかったのかもしれない。そう思わせるほどに、JUNG KOOKは舞台に立つごとに改善点を見つけ、進化し続けているのだ。



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