多様化する音楽ライブ配信における、dTV「ライブ」の充実 新番組『Roots』への期待も

dTV「ライブ」が提示する音楽ライブ配信の新たな楽しみ方

 dTV「ライブ」は、有料ライブ配信や、ライブやMVの映像アーカイブだけでなく、無料配信のオリジナル番組にも力を入れる。現在は、きゃりーぱみゅぱみゅとスチャダラパーのBoseをMCに迎えたエンタメ情報番組『KPPとBose みんなの放課後』を毎月第1・第3火曜日に生配信中。同番組は、渋谷の新流行発信基地「MIYASHITAPARK」を拠点にした情報番組で、ゆうたろう、別府ちゃん(エイトブリッジ)、岡田帆乃佳(劇団4ドル50セント)がリポーターとして最新情報をお届けするほか、毎回アーティストのゲストを招いたトークも見どころだ。

 そして、8月27日から新番組『Roots』が配信開始。同番組は、アーティストの原点となった「場所」や「人」にフォーカスし、スペシャルインタビューと1夜限りのライブパフォーマンスで構成する約80分のオリジナルライブ番組。冒頭でも触れた通り第1弾は、今年メジャーデビュー10周年を迎えるきゃりーぱみゅぱみゅが登場。「今はコロナ禍でなかなかライブが自由に出来ない中で、このような歌える機会を頂けて凄く嬉しかったです!!」とコメントする。ライブパートでは自身の代表曲に新曲を交えた10曲をパフォーマンス。初期の楽曲を中心に当時の衣装姿も披露するほか、最新楽曲「原点回避」もパフォーマンスする。トークパートでは、10年来の友人であるOKAMOTO‘Sのオカモトレイジとの対談形式で10年を振り返りながら、普段は見ることができない意外な一面や音楽にかける思いを語る。

 また、9月には第2弾として、今年ソロデビュー25周年を迎える西川貴教が登場。「西川貴教という新たなチャンネルは様々な新しい可能性を秘めているので1人でも多くの人に見ていただけたら嬉しい」とコメントしており、地元・滋賀県の三井寺から、コロナ収束の願いを込めてパフォーマンスを届ける予定だ。

 コロナ禍でオンラインライブが一般的となり、映像配信サービスでドラマやアニメなどを見ることが特別ではなくなった昨今。社会現象を巻き起こした『Nizi Project』を配信した「Hulu」、『愛の不時着』や『梨泰院クラス』など韓国ドラマや嵐のドキュメンタリー『ARASHI's Diary -Voyage-』で話題を集めた「Netflix」、dアニメストアとも連携して最新のアニメをいち早く配信する「Prime Video」など。多数存在する映像配信サービスの中で、音楽もので抜きん出るdTV。今後は、ライブ配信専用スタジオTHECOOを拠点とした若手アーティストのライブ配信や、タワーレコードと連携したイベントライブやグッズ販売も考えているとのこと。ますます多様化する音楽ライブにおいて、dTV「ライブ」が、音楽ライブ配信の新たな楽しみ方を提示してくれる存在になるだろう。

■ライブに関する特設ページ
https://bit.ly/3zqDGoJ

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