Uru、ドラマ『推しの王子様』主題歌「Love Song」で新章スタート ドラマの展開とともに泉美と航の関係性を表す手掛かりに
シンガーソングライターのUruが11枚目となるシングル『Love Song』をリリースした。表題曲はドラマ『推しの王子様』(フジテレビ系)主題歌としてオンエア中で、作詞作曲をUruが、アレンジを菅田将暉やあいみょんなど多くのアーティストのプロデュースでも知られるトオミヨウが手がけている。脚本を何度も読み込んで自分の中にあるイメージを固めていったとのことで(※1)、ドラマに寄り添った楽曲を目指して制作された。これまで数多くのドラマ主題歌に抜擢されてきたUruだが、意外にもフジテレビ系ドラマは今回が初めて。さらに初のラブコメと、初めて尽くしの楽曲となった点も見逃せない。本作のリリースを機に公開された新たなアーティスト写真では、トレードマークだったロングヘアをバッサリ切ってイメージも一新。デビューから5年、Uruの新章が始まった。
『推しの王子様』は、ゲーム会社の女社長・日高泉美(比嘉愛未)の前に、乙女ゲームの推しキャラそっくりな青年・五十嵐航(渡邊圭祐)が現れ、彼女にとって理想の男性になるべく育成されながら、すれ違う男女の恋模様を描いていくというロマンチックコメディ。
そんな物語から生まれたからか、「Love Song」はこれまでのUruの楽曲とは異なる要素が随所に感じられる。シンプルなピアノ伴奏をともなったミディアムテンポのメロディにはフォークソング的なアプローチが意識されていたり、サビで強調されるリズムは心が浮き立つような軽やかさもまとう。持ち味でもあるクリアな輝きを放つ歌声もいつになく柔らかで、恋をする喜び・切なさを体現するように響く。〈あなたと出逢い かけがえない 時間を重ねてく/いつの日か 忘れていた 人を好きになる気持ち〉といった歌詞は、泉美と航、どちらの心情にも受け取ることができ、ドラマが展開するにつれて2人の関係性を表す重要な手掛かりともなりそうだ。
本作のリリースに際し、Uruは「夢を追い一生懸命に過ごしてきた日々の中で、見失ってしまいそうになるものを気付かせてくれた人との出会い、仲間の存在、周りにいる大切な人への想いを、歌にして閉じ込めたつもりです。“心の中に想う人がいる”ということに、なかなか素直になれずにいる方にも響いてくれたらいいなと思います」(※2)とコメントしており、恋愛という意味での“Love”のみならず、どんなときも側で支えてくれた身近な人々への感謝の“Love”が結実した、新章突入にふさわしい1曲となっている。