BTS、「Permission to Dance」で7人がかけたマジック 『音楽の日』での日本初パフォーマンスを観て
BTSが、7月17日放送の音楽特番『音楽の日』(TBS系)にて、新曲「Permission to Dance」のフルサイズを日本のテレビ初披露した。
青空が見えるプールサイドをイメージしたスペシャルステージにて、披露されたパフォーマンスは、まだまだ混乱が続く2021年の夏の始まりを勇気づけるのにぴったりな爽やかさだった。
「Permission to Dance」は、同じ空のもと世界は繋がっているというポジティブなメッセージを発信する楽曲。7人が身を包んで登場した水色をポイントにした白色の衣装からも、空のイメージを連想させる。
夏の日差しを彷彿とさせる眩しいライティング。そのなかで、心地よさそうに居眠りをするJUNG KOOKを、メンバーがそっと起こすような素振りから始まると、次の瞬間には、RMを先頭にSUGA、V、JIMINが並ぶフォーメーションに。かと思えば、くるりとターンをするJIMIN1人に……。まるでミュージカルを見ているかのように、次々と展開していくフォーメーションチェンジが楽しい。
〈talk〉で手をパクパクさせたり、〈walk〉で歩み進めるような素振りをしたりと、歌詞をそのまま表現するような振り付けがあったり、JIMINが空へと伸ばした指先をJINがつかみ取るシーンや、J-HOPEからSUGAへとパートがシフトしていくときに対面して踊るなど「繋ぐ」をより印象づける振り付けがあったりと、ダンス全体からもメッセージを感じ取ることができる。
また、7人が揃ったときにも、舞台の素早い場面転換かのようにセンターが入れ替わる。そのキレのある動きは、さすがBTSと言ったところ。しかし一方で、どこかこの楽曲にはラフな雰囲気が漂う。魅せるダンスと言うよりは、一緒に踊りたくなるような楽しいダンスなのだ。
JIMINが、この曲について「ただ踊ればいいです」と話していたことを思い出す。例えば夏の風物詩でもあるキャンプファイヤーを囲むと、日頃ダンスを踊らない人も、自ずと体を動かしたくなるように。そう言えば、メンバーもこの曲のことを「キャンプファイヤーのようだ」とも話していたが、こういうことかと気付かされる。