本日『FNS歌謡祭』初出演 石崎ひゅーい、新曲「ブラックスター」で描き出したデヴィッド・ボウイへの想い

石崎ひゅーい「ブラックスター」レビュー

 石崎ひゅーいが新曲「ブラックスター」を7月7日に配信リリースした。同曲はサッポロ生ビール黒ラベル七夕企画のタイアップソングでもある。

石崎ひゅーい - ブラックスター / OFFICIAL MUSIC VIDEO

 リリース日当日、オンラインフェス『the PERFECT LIVE 2021 -丸くなるな、星になれ。- by サッポロ生ビール黒ラベル』に出演し、早速「ブラックスター」を披露した石崎。そのときのMCで語られたように、「ブラックスター」は、サッポロビールのキャッチコピー“丸くなるな、星になれ。”とデヴィッド・ボウイへの想いを重ね合わせることで生み出した曲だった。石崎にとって、デヴィッド・ボウイとは幼少期から憧れていた存在だった。そもそも、ひゅーいという名前(本名)の由来は、デヴィッド・ボウイのファンである石崎の母が、息子の名前・ゾーイ(Zowie)をもじり、ひゅーい(Huwie)としたことから。家では両親がよくレコードをかけており、石崎はそれを自然と耳にしながら育ったという。そんな情報を踏まえて改めて石崎の曲を聴いてみると、哲学的な要素が読み取れる歌詞の書き方などには、デヴィッド・ボウイからの影響が反映されているのかもしれないと感じる。

 デヴィッド・ボウイは、遺作となったアルバム『★(ブラックスター)』に収録されている「Lazarus」で〈Look up here, I'm in heaven(ここで見上げる オレは天国にいる)/I've got scars that can't be seen(見えない傷を負っている)/I’ve got drama, can’t be stolen(オレにはドラマがある 誰にも盗めない)/ Everybody knows me now(今では 誰もがオレを知っている)〉と歌った。私たちは亡くなった人のことをしばしば“星になった”というふうに言うが、空に願いを飛ばすような「ブラックスター」という曲は、デヴィッド・ボウイに宛てた歌とも言えるだろう。歌い出しの〈そう、誰かの真似事じゃない/ひとりきりの革命前夜だ〉というフレーズは、唯一無二としか言いようがないその存在を確かに言い当てているし、〈ふざけた顔で 真面目を見せた/稲妻走らせ〉のラインも彼のことを想像させる。

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