NiziU MAYA&NINA、感受性豊かなパフォーマンスで才能発揮 お姉さんと末っ子の“心を許し合う関係性”

 そんな“マヤニナ”最大の魅力は感受性の豊かさにあるのではないだろうか。『Nizi Project』を振り返ってみると、二人は感極まって涙を流すことが多かったように思う。自分のふがいさなに打ちのめされた時、J.Y. Parkから認めてもらえた時、誰かの努力が報われた時……理由はその時々で違うが、二人は素直な反応を見せていた。そして、その感受性はMAYAとNINAの力となって活かされている。普段は年下のメンバーたちを優しく見守るほんわかとしたMAYAも、甘えん坊なNINAも、ステージに立てば表情が一変。とてつもない表現力で、どんなジャンルの曲にも溶け込む。

 また、もしNiziUが今後ソロで活動することがあるとしたら、二人は特にこれからが楽しみなメンバーだ。NINAは東京合宿のスター性評価で自身がDJとなって進行を務めるラジオ番組を披露したが、そのアイデアもさることながらOPソングやBGMまですべて自作するという才能を発揮。デビューしてからも作曲は続けているようなので、NINAプロデュースの新曲がいつかリリースされることを期待したい。MAYAの場合はスター性評価で紙芝居『みにくいアヒルの子』を披露した時にはすでにその片鱗を見せていた演技力で、司会やCMを自然とこなしている。どこかアンニュイな雰囲気もあるので、女優としての可能性も秘めているのではないだろうか。

 結成&プレデビューから約1年、絶え間なく新たな階段を登り続けているNiziU。そして、常に新たな魅力を見せ、私たちをワクワクさせてくれるメンバー1人ひとりにこれからも注目してきたい。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

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