L’Arc~en~Ciel、30周年を祝福した幕張メッセ公演を振り返る 決意の込もった新曲「ミライ」も披露

L’Arc~en~Ciel、幕張メッセ公演レポ

 アンコールはこれまで幾度となくファンが合唱してきた「あなた」からスタート。今回は合唱することは叶わなかったが、冒頭に流された映像には日本のみならず世界中のファンが合唱するシーンが収められており、改めてこの曲はL’Arc~en~Cielと世界中のファンを繋いできた楽曲なのだと実感することができた。また、みんなのことを考えて作ったと紹介された新曲「ミライ」もこの日初披露され、〈未来はいつも僕等次第 手を伸ばせ〉と自分たちが望む未来は自分たちの手で手に入れるという決意を込めて歌われた。さらに、最新のL’Arc~en~Cielと対比するように初期の名曲「Dune」も10年ぶりに演奏。中盤にhydeがtetsuyaに合図を送り揃ってターンをしたシーンに過去を照らし合わせ、胸を熱くしたファンも少なくなかったのではないだろうか。

 そして、彼らのこれから道のりの幸運を祈るように「GOOD LUCK MY WAY」を届けたのち「30年も長い間こんなツンデレバンドを慕ってくれてありがとうございます。30年も続けられるバンドは本当に一握りしかいないと思うので、みなさんがここまで連れてきてくれたんだなと思っています。これからもいい作品を作っていけたらいいなと思っているので宜しくお願いします」と最後の挨拶をし、七色のライトに照らされる中、彼らのバンド名がタイトルになっている「虹」でこの日のライヴの幕を閉じた。

 まだ世の中は混沌としていて予断を許さない状況にあるのは間違いない。それはまるでずっと雨が降り続く長い夜のようなものだろう。だからこそ「ミライ」で〈真っ暗な世界でその歌声を糧に 進めないと思っていたその先へ〉と歌っているように、彼らはファンと手を取り合ってこの状況を乗り越えようとしているのだ。止まない雨はないし、雨が降らなければ虹は出ない。今はまだ我慢の時かもしれないが、いつか近い将来にこの雨が上がり、美しい虹がかかる。そんな“ラルクノミライ”を待ち望んでいる。

<30th L’Anniversary Starting Live “L’APPY BIRTHDAY!”>Day1
2021年5月29日(土)@幕張メッセ

1.X X X
2.Caress of Venus
3.CHASE
4.winter fall
5.flower
6.metropolis
7.DAYBREAK’S BELL
8.REVELATION
9.NEO UNIVERSE
10.get out from the shell
11.花葬
12.EVERLASTING
13.MY HEART DRAWS A DREAM
14.Driver’s High
15.HONEY
16.READY STEADY GO
17.あなた
18.ミライ
19.Dune
20.GOOD LUCK MY WAY
21.虹

L’Arc~en~Ciel公式サイト

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