プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.10レポート 創造性貫くコンセプトダンスでグループの底力を発揮

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE』のROUND.10が5月18日に行われ、KOSÉ 8ROCKSが「雷」をテーマにしたナンバーで91点(ジャッジ74点+オーディエンス17点)を獲得し、シーズン終盤の貴重な場面で勝利した。

 リーグの初年度となる今年は、1月10日から全12ラウンドのレギュラーシーズンがスタート。参加チームはavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組。ラウンドごとに各チームが8人編成で2分から2分15秒のパフォーマンスを繰り広げる。レギュラーシーズンの上位4チームでチャンピオンシップを行い、セミファイナルを勝ち抜いた2チームがファイナルに進み、チャンピオンが決定する。

 ROUND.9を制したのは「喜び」をテーマに野性的なナンバーをぶつけたSEPTENI RAPTURES。シーズンも終盤戦に突入し、残り3戦で各チームがどのようなナンバーを用意してくるのかに注目が集まっていた。

 審査員はレギュラージャッジの坂見誠二(DANCER JUDGE)と黒須洋嗣(ENTERTAINER JUDGE)。そしてラウンド毎に異なるゲストジャッジは、NORI(NASTY/N'ism)、PInO、LOCO YOKOの3名がDANCER JUDGEを、HideboHとTAKANORI(LL BROTHERS)、丸山桂里奈がENTERTAINER JUDGEを務める。

 2戦連続でトップバッターを務めたのはavex ROYALBRATS。「K-POP」や「SHININ'」といったテーマのキャッチーな内容で先陣を切る。このパフォーマンスが58.5点(坂見7.5/NORI7/PInO7/LOCO YOKO5.5/黒須9/HideboH6.5/TAKANORI7.5/丸山8.5)を獲得した。

 続く総合ランク首位のFULLCAST RAISERZは「BLACK&WHITE」「WILD&SEXY」をコンセプトに色気を演出し62点を得る。10点中9点を付けたTAKANORIは「今日のスタイルは僕にドンズバでした。脱いだ時にファッション満点を付けた」と評価。そして前回の覇者・SEPTENI RAPTURESのステージ。映画『ドラムライン』を踏襲したダイナミックなダンスで圧倒し66.5点。強豪2チームを抑え、頭ひとつ抜き出る。

 そしてここで、チャンピオンシップ進出を賭けて負けられないKOSÉ 8ROCKSが底力を発揮。使用回数の限られるSPダンサーとしてSHUVANとRENを起用した、とっておきのナンバーで勝負。コンセプトである「雷」の通り、電光石火のスキルで満点が4人付く、74点(坂見10/NORI9.5/PInO10/LOCO YOKO8/黒須10/HideboH7.5/TAKANORI9/丸山10)を掴み取った。

 この演技にLOKO YOKOは「シンプルにダンスを見せたことに心を奪われた。得意のアクロバットを抑えてフットワークを合わせてきたのも良かった。投げ飛ばされたところは雷神様の太鼓まで見えるようだった」と賛辞を贈る。丸山は「人間でこんなに跳ねてる人たちがたくさんいるのかと思った。同じ人間じゃないと思い満点を付けました」とコメント。

 これに後続が続く。得意のヴォーグスタイルを封印してゲストコレオグラファーを起用したBenefit one MONOLIZと、「憧れ」をテーマにカラフルでキャッチーなナンバーのKADOKAWA DREAMSはともに66.5点。アメリカ横断をダンスで表現したSEGA SAMMY LUXは69点。

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