OH MY GIRL、fromis_9、Rocket Punch、aespa……ガールズグループの“カムバ”ラッシュ 今後のK-POPシーン担うのは?

 2021年のK-POPガールズグループの“カムバック”ラッシュが到来した。昨今のK-POPシーンは、WeeeklyやSTAYCといった注目の新人ガールズグループが大健闘する一方で、人気グループであったGFRIENDが解散するなど、時代の移り変わりに直面している。本稿では、その中でも今後のK-POPを中心で盛り上げていく存在となるグループの最新曲から、それぞれの個性を分析していく。

OH MY GIRL『Dear OHMYGIRL』

 OH MY GIRLは、8枚目のミニアルバムとなる『Dear OHMYGIRL』をリリースした。OH MY GIRLは昨年から、あらゆるチャートで好記録を出すなど、ガールズグループの中でも一際注目されるような存在となった。今回のタイトル曲である「Dun Dun Dance」も、韓国の音楽番組SBS MTV『THE SHOW』にて1位を獲得するなど、カムバック活動を好発進させている。「Dun Dun Dance」は、これまでのOH MY GIRLの個性を出しつつ、新たな可愛らしさを発揮している一曲だ。同楽曲の一番のアピールポイントは、手を“うさぎの耳”のようにして踊るダンス。また、サビでは、大きくジャンプして跳ねながらも、軽やかにパフォーマンスするスキルの高さも印象的である。さらには、キーが高いメロディパートによって、爽やかさも強く印象付けている。MVでは、メンバーのナチュラルな姿を中心に、楽曲のイメージ通り清々しさを感じる映像美が溢れている。海や山に囲まれた自然の中で、自由にのびのびと踊るその姿は、元気でナチュラルな美少女。OH MY GIRL特有の可愛らしさは、これからも更新され続けていくようだ。

(MV)오마이걸(OH MY GIRL)_Dun Dun Dance

 fromis_9は2ndシングル『9 WAY TICKET』をリリース。グループ史上最高のサマーソング「WE GO」でカムバックを果たした。同楽曲は、夏を一足早く堪能できるようなキャッチーなサマーチューンであり、fromis_9の持つ底抜けの明るさとの相乗効果で注目を集めている。サビのメロディは曲の最初にも組み込まれており、最後の盛り上がりまで耳に残るような構成だ。デビューから3年以上経ち、これまでの等身大の可愛らしさにお洒落で大人っぽいイメージが加わりつつある、今しか表現できない姿を見せている。9人によるダンスのフォーメーションも美しく、華やかなビジュアルを一層生かしたものとなった。“想像の中の旅行”をテーマにした、MVの演出も粋だ。Instagramや画像編集などの今時な場面が度々登場するほか、サビの突き抜けるような曲調に合わせて青空の下で見せるダンスは、開放感に溢れている。fromis_9の特徴でもあるとびきりにワクワクさせるような楽曲で、2021年の夏にも印象を残しそうだ。

프로미스나인 (fromis_9) 'WE GO' M/V

 よしもとミュージックからの日本デビューが決定したRocket Punchも、1stシングル『Ring Ring』をリリースした。タイトル曲である「Ring Ring」は、80年代を彷彿させるようなシンセサイザーの音色が特徴的な一曲だ。アップテンポな曲調ということもあり、新しいコンセプトに挑戦することとなったRocket Punch。愛に強気な女の子というコンセプトは、K-POPガールズグループの王道の一つでもあるだろう。楽曲ではパワフルさが全面に表れている一方で、疾走感の中での感情の高鳴りも感じられる。印象的なのは、数々のハイトーンなメロディパートだ。振り付けも歌詞に沿ったキャッチーなものが多く、馴染みやすいテイストとなっている。MVではネオンの中に佇むメンバーの姿と、どこか浮遊感もあるようなキラキラした空間でのパフォーマンスが新鮮だ。原色の衣装やレトロ感溢れるガーリーな洋服も見どころとなっている。今回のコンセプトを経て、これからは力強さとキュートさで魅了するグループとなるだろう。

로켓펀치(Rocket Punch) 'Ring Ring' M/V

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