鈴木愛理×Blue Vintage「Apple Pie」が突如のバイラル首位 2組のコラボで際立つ“細やかな演出”

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(5月6日公開:4月28日~5月5日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:鈴木愛理, Blue Vintage「Apple Pie」
2位:4na「hazama」
3位:PRODUCE 101 JAPAN SEASON2「Let Me Fly 〜その未来へ〜」
4位:トウカイテイオー (CV. Machico)「はちみーのうた」 
5位:Weeekly「After School」
6位:P丸様。「シル・ヴ・プレジデント 」
7位:あたらよ「10月無口な君を忘れる」
8位:スカートとPUNPEE「ODDTAXI」
9位:Mom「あかるいみらい」
10位:DISH//「No.1」

鈴木愛理, Blue Vintage「Apple Pie」

 ゴールデンウィーク期間中のSpotifyバイラルトップ50チャートを制したのは、鈴木愛理とBlue Vintageのコラボレーションシングル「Apple Pie」。トップ3へランクイン常連の4na「hazama」やPRODUCE 101 JAPAN SEASON2「Let Me Fly 〜その未来へ〜」を抑えて、初登場にして首位獲得する瞬間風速は凄まじいものがある。TikTokやYouTubeなどで加熱した人気がSpotifyに飛び火するかたちで、徐々にバイラルトップ50チャートを上昇してくる楽曲が多いなか、チャート初登場での首位獲得は、根強い人気に下支えされた結果であるように感じる。

 本楽曲は、ハロー!プロジェクトによるユニット℃-ute、Buono!を経て、2018年にソロデビューした鈴木愛理と、J.SpeaksとTaigaの2人からなるユニット Blue Vintageによるコラボレーションプロジェクトである。

 鈴木愛理は、ハロー!プロジェクト所属中から圧倒的な歌唱力、パフォーマンス力に定評があり、℃-uteでは不動のセンターエース。ソロ活動を開始してからは、ソロとして初の武道館公演や『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』をはじめとした音楽フェスへ出演するなど、精力的な音楽活動を続けている。一方、Blue Vintageは、フィリピン生まれ・サイパン育ち、そしてハワイで学生時代を過ごした多国籍な感性と日本人離れしたボーカルを持つJ.Speaksと、音楽業界に関わる父親のもとに生まれ、ギターとともにその人生を歩んできたTaigaのふたりが豊潤なサウンドを生み出すサーフ・ポップスユニットだ。

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