祭nine.、パッションを伝える歌とダンスの挑戦 SNS開設で見えた“メンバーの個性”についても語る

祭nine.、パッションを伝える歌とダンスの挑戦 SNS開設で見えた“メンバーの個性”についても語る

 好評オンエア中のドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(フジテレビ系)の主題歌に新曲「やったれ我が人生」が起用され、リーダーの寺坂頼我(以下、寺坂)が『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(テレビ東京系/7月10日スタート)の主役を射止めるなど、全国区で注目を集める存在となった祭nine.。リアルサウンドには約1年ぶりの登場となる彼らに、先述のドラマ主題歌を含むニューシングル『やったれ我が人生』(5月5日リリース)について、そして祭nine.として4年目の活動の中で生まれた変化についてもたっぷり語ってもらった。(古知屋ジュン)

気持ちを歌に乗せることを意識した

ーーニューシングルのタイトル曲「やったれ我が人生」は、注目ドラマの主題歌ということでリリース前から話題になっていましたね。

神田陸人(以下、神田):僕らもまだ映像では見れていないんですけど(取材は4月頭)、名古屋がテーマになっている作品なので、僕らとしてはドラマに登場するスポットだったり名古屋弁のセリフだったりが馴染み深いのでとにかく楽しみです。しかもそれが全国ネットで放送されるということで、僕らが愛する名古屋のPRにもなりますし、ストーリーも痛快で祭nine.の楽曲のテイストともぴったりなので、ワクワクしてます。

寺坂頼我(以下、寺坂):実は陸人くんと僕は撮影現場にもお邪魔して、ちょっとだけ出ていたりもするんです。大地真央さん演じるハルコが人の人生に影響を与えていくんですが、痛快さもありつつ人情の温かさが感じられるストーリーなので、撮影現場にもそんな楽しくて温かい雰囲気がずっと流れていましたね。

寺坂頼我

ーー原作では“名古屋あるある”が詳細に描かれていて、たぶん祭nine.の皆さんにとってもかなり親しみのある内容じゃないかと思います。

寺坂:なんといっても第1話の冒頭からイケメンゴリラのシャバーニ(名古屋市・東山動植物園で飼育されているゴリラ)が出るっていうし、名所で撮影していたりするみたいなので楽しみです。

横山統威(以下、横山):きっと名古屋に遊びに来てもらえるきっかけにも繋がりますもんね?

髙崎寿希也(以下、髙崎):僕らも名古屋をテーマにしたドラマ(2018年の『祭戦士ワッショイダー』)をやらせてもらったことがあるし、こういう企画は気持ちが滾るというか。あと、この中では唯一僕が愛知県出身なので、地元民としても嬉しいです!

野々田奏(以下、野々田):出演されている松本まりかさんとはドラマ『FUN HOUSE』(名古屋テレビ/2018年)でご一緒させていただいたことがあるので、こういう形でまた再会できるのも嬉しいなと改めて思っています。

ーータイトル曲には、歌詞やサウンドもさっきのお話に出ていたように痛快なイメージで祭nine.らしさが詰まっていると思いますが、リリースするにあたってプロデューサーのYUMIKO先生とはどういう話をされたんですか?

寺坂:まず、これまでの祭nine.の楽曲って音に勢いがあって爽快な感じで、人生をテーマにした歌詞も多かったりして……その“祭nine.らしさ”みたいなものがこのドラマにすごく合うんじゃないか? だったりとか。ドラマのテーマ的には若干重かったり深い部分もありますけど、そんな物語の中で勢いがあって気持ち良く聴けるという楽曲の魅力が映えるように「歌う上でもパッションをいつも以上に出してほしい」というオーダーはありました。なので最初の奏の〈ドンガラガっと痛快だ 我が人生〉に始まって、掛け声の〈よっしゃぁ〉まで意識してクセを出しながら歌いましたね。強気すぎて叱咤激励の“叱咤”が強めな感じになってしまったり、でも僕らの世代なりの爽やかさみたいなものも忘れずに……みたいな感じで、バランスが難しい部分はそれぞれあったと思います。でも活動年数を重ねていく上でこういうメッセージ性のある楽曲を歌わせてもらえるようになったのは、僕らの歌声に少し説得力が増したからかな? とも思っていますね。

ーー歌い出しが野々田さんというのも珍しくて。

野々田:複数人で歌うことはあったんですけど、こうやって僕一人でいきなり始まるのは初めてですかね。「歌い出しで曲の印象が決まってくるからここが一番大事」だとYUMIKO先生からも言われていて、今回のレコーディングでも何回も録り直して納得いくまでやりました。慎重に、かつインパクトを忘れないように歌うのがやっぱり大変だったかな。

ーー声自体もインパクトがありますし、演歌っぽい“こぶし”の回し方とか耳に残ります。

野々田:言っていただいたように「演歌っぽく」というアドバイスもレコーディングの時にあったので、そういう風に受け取っていただけたなら嬉しいです。

野々田奏

ーー今までの祭nine.の曲も、聴いてくれる人を鼓舞するような応援歌的な曲が多かったと思うんですよ。なかなか新しい一歩を踏み出せない大人を表現する〈『あといくつか若けりゃね』〉を、最年少メンバーの横山さんが歌うというのが個人的にツボでした。

横山:年下からの年上の方々に対する「そんなことないよ」っていうメッセージを込めてます! ちなみにこの歌詞、りっくん(神田)がめちゃめちゃ好きなんですよ。

神田:やっぱり「学生の頃に戻りたい」とか「あの時こうすれば良かった」って思う瞬間、あるじゃないですか。でもそれで諦めがつく程度のことだったら、そんなの夢じゃないんですよね。今からでも間に合うことは間に合うし、いくつになってから始めても遅くない。これから始まっていく未来の中で、「今が一番若い瞬間だからやるなら今だよ」と教えてくれた言葉だったので、すごく刺さりました。

髙崎:最年長(神田)が言うと沁みますよね。

ーー特にシングル曲では寺坂さんや野々田さんの歌声がフィーチャーされることが多かったと思うんですが、今回は各メンバーのパートが結構長めにありますよね。他のお三方の歌声が結構変わった印象もありました。

横山:デビューしたての頃は歌唱力や表現力の問題もあってなかなかソロパートをもらえないこともあったんですけど、それぞれがどんどん進化してこういう形にできたのが嬉しいです。祭nine.らしい元気さとかももちろんテーマとしてありますけど、“気持ちを歌に乗せる”ってことをより意識しながら歌ってます。

神田:聴いてくれる人を鼓舞する曲なので、鼓舞する側の僕らは当然、聴いてくれる方々以上のテンションで向き合わないと応援できないじゃないですか。だから特に「より熱量を伝えるには?」「どうしたら歌声に説得力を乗せられるのか?」という部分についてアドバイスもいただきながらレコーディングしましたね。

髙崎:僕に関してはサビ前の大事なパートもあるんですけど、僕だけじゃなく応援して下さるファンの方にとってもソロパートが増えていくのってやっぱり嬉しいことじゃないかなと思うんですよ。これからも歌詞の意味を大事にしながら伝えていきたいですね。

祭nine.「やったれ我が人生」Music Video

スキルアップをすべて出し切る高難度の振り付け

ーー今回は振付がこれまでになく密度が濃くて。その中でも間奏で髙崎さんがセンターになるところがあったり、これまでの作品とはちょっと違うインパクトを感じました。

髙崎:今回振付して下さったリー・セバスティアンさんはいろんなCMに関わっている方で、すごくキャッチーに仕上げて下さって。ありがたいことに一番目に付くようなポイントでセンターをやらせてもらえたので、やっぱりそこはアグレッシブに大きく見せていきたいなと思ってます。

野々田:リー・セバスティアンさんは、僕らができるようになるまでしっかり面倒を見てくださったんです。東京の方なので何回も直接リハを見てもらうことはできなかったんですけど、僕らの踊った動画をお渡しするとめちゃめちゃ長文でアドバイスを下さったりして、すごくありがたいなと思いますね。

ーー今までの振り付けと違って、部分的に細かい動きがギュッと詰まっているのも新鮮でした。

野々田:辛そうに見えないって言われることもあるんですけど、僕らの楽曲の中で割とナンバー1レベルで大変です。

寺坂:この曲がダントツでヤバいよね。

横山:実は1曲踊るのにすごい体力使います。

祭nine. ”やったれ我が人生” Dance Practice First Take

ーー結成当時は10代だった皆さんが全員が成人して、パフォーマンスにも元気で威勢のいい“わっしょい感”だけじゃなくて、男っぽさも漂うようになったというか……。

髙崎:コロナで直接会えない期間が長く続いたこともあって、久々に会う方とかにはやっぱり「大人になったね」ってよく言われます。メンバー同士はリハとかでちょくちょく会っているので、大きく変わった自覚はないですけど。

野々田:デビュー当時の動画とかたまに見たりするんですけど、その頃の自分たちを見ると気恥ずかしさもありつつ「こんなにオドオドしてたんや」とか、いろんな発見があります。今そういう風に感じるということは、ちょっとは大人になってるのかな。

ーー結成から4年も経つといろいろありますよね。

寺坂:そうですね。元々ずっとBOYS AND MENの研究生として活動してきた時代も含めて振り返ると、よりそう感じますし、考え方とかもみんな大人になったのかな。

神田陸人

ーーリリースイベントでも披露されている「バンビーノバンビーナ」はロカビリーテイストが入っていますが、こういう曲調は初挑戦じゃないですか?

神田:そうなんですよ。そもそもロカビリーに挑戦するのが初めてで、歌い回しも僕らに合うのかな? と心配していたんですけど、歌詞の面白さとか祭nine.らしいカラーを組み合わせることで、新しいジャンルにできたんじゃないかなと思っています。

横山:“ダンスロカビリーポップ”と呼んでいて、派手でキラキラしたサウンドなんですけど、振付もオシャレで、この曲もリー・セバスティアンさんが付けて下さったんですよ。「ストレスフルな大人もたまには赤ちゃん(バンビーノもバンビーナもイタリア語で“赤ちゃん”の意味)に帰ろう」みたいなコンセプトの曲なんですけど、振りには大人っぽさもあってクオリティの高さも感じられるので、踊る側もめちゃめちゃ新鮮で楽しいです。

髙崎:たとえば歌詞に出てくる〈ボンバイエ〉が日本語にすると“やったれ”って意味だったり、「やったれ我が人生」とリンクする歌詞や振りが盛り込まれているので、そういうところもチェックしてもらえたらなと。ちなみに「The FLAG」(パターンCに収録)もリーさんに振付していただいているんですが、この曲にも「やったれ~」にリンクする部分があるんです。

ーーそんな仕掛けがあるんですね。あとピアノでTSUKEMEN(Wバイオリン+ピアノのインストユニット)のSUGURUさんが参加しているとか。

野々田:TSUKEMENさんがやっている『TSUKEMEN TV』(J:COMテレビ)という番組に出たのがきっかけで、オファーさせていただいて。僕はコンサートに遊びに行ったりするくらいすごく好きだったので、「やりたいです」と言って下さった時はめちゃめちゃ嬉しかったですね。

ーークラシカルなニュアンスでくるのかと思いきや、かなりアッパーなプレイで圧倒されますよね。

野々田:僕と頼我はレコーディングも見学したんですけど、スタジオに入って一発目の演奏でYUMIKO先生から「もうこれでいいんじゃない?」って言われるくらい、スタートからかまして下さって。アレンジもいろいろ用意してきてくれたので、最終的に原曲とも全く違う、すごく華やかな音に仕上げて下さったんです。最後らへんにりっくんがピアノを弾く振りがあるんですけど、サウンド面でもあそこの部分はSUGURUさんのアレンジが効いていてカッコいいので。歌やダンスはもちろん、僕的にはインストバージョンとかも注目してもらえたらなと思いますね。

ーーさっき話に出てきた「The FLAG」は「バンビーノ~」ともテイストの違う情熱的なロックナンバーで。

横山:これもイベントで披露しているんですけど、曲も振りもカッコいいです。ちなみにダンスはやっぱり最難関レベルで、バリバリに踊ってます。

神田:今回はわかりやすさというより、僕らのスキルアップをすべて出し切れるように振りを作っていただいたので、むちゃくちゃ大変ではありますね(笑)。

髙崎:今まで和のイメージが強い楽曲が多かったんですけど、この曲では歌詞の随所に英語が入ってくるので、あまり歌ってこなかった分、難しさもあります。歌の面でも僕らの最大限を出そうということで、ひたすらリハを重ねている感じですね。

寺坂:踊りと歌とを両立させて、それをいかに高いレベルに持っていけるか。この曲はそれが楽しみでワクワクします。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる