DEEP SQUAD、“悲恋”を歌う美麗なコーラスワーク MVでの若手メンバー演技シーンにも注目
4月12日、LDH所属の男性6人組ボーカル&コーラスグループ DEEP SQUADが早くも今年3作目となる4thデジタルシングル「2words」を配信リリースした。なお、同日夜より公式YouTubeにてMVも公開されている。
ピアノを基調とした華やかなポップバラードであり“プロポーズソング”であった前作「あなたが迷わずに」から一転し、今作はアコースティックギターの物憂げなアルペジオが響くR&B調のバラード。なおかつ、DEEP SQUADのリリース作としては初めて“悲恋”を歌った楽曲となっている。
1コーラス目を例とすると、比嘉涼樹のしっとりとした歌い出しから杉山亮司の深く落ち着いたトーンの歌声へと続き、徐々に思いが積み重なるように高まっていくメロディラインを洗練されたコーラスがさらに盛り上げる。そしてBメロを歌うTAKAのいっそう深くエモーショナルな歌声によって高められた感情は、サビの幻想的なサウンドエフェクトと宇原雄飛の淡く優しいファルセットの響きに包み込まれていく。新メンバーの3人に比重が置かれたパート構成ではあるが、この物語性の強い曲展開において、一人ひとりが個性の異なる歌唱表現で繋いでいくボーカルラインはこれまで以上にスキルフルで、聴きどころが多いものとなっている。美麗なコーラスワークなども含め、ライブのステージでも映えそうな一曲だ。
なお、今作のMVでは比嘉涼樹、杉山亮司、宇原雄飛の新メンバー3人が本格的な演技シーンに挑戦。報われない恋愛への葛藤や苦悩が、それぞれに異なるシチュエーションと3人の表情を通して繊細に映し出されている。また、アナログテレビのような縦横比と少し粗い質感は、これが“記憶の中にある2人の時間”を再生している記録映像であることを暗に示している。MVのラストシーンにおいて、先へ行く彼女を見つめている宇原が、喜びとも憂いともつかない表情を留めて終わるのは、彼がもうその時間軸を生きていないからなのかもしれない。その他にも絶妙な光の加減など、楽曲のストーリー性に合わせて映画的な作り込みがなされているため、作品として見応えのあるMVとなっている。