NCT 127 ユウタ単独インタビュー インスタ、ラジオ……自然体な姿が放つ輝き
2016年、NCT 127のメンバーとして華々しく韓国デビューしたユウタの存在は、グループが日本デビューした2018年春を迎える以前から大きな話題となっていた。そして2021年現在、以前にも増して自信に満ちたオーラを纏った「NCT 127のユウタ」は、グループの一員としてはもちろん、ひとりのアーティストとしてもより一層魅力的な輝きを放っている。
そんな彼の勢いは「Instagramフォロワー数、日本人男性タレントで1位」という話題を持ってひとつの盛り上がりを見せた。リアルサウンドでは、昨年末から単独でのレギュラーラジオもスタートするなど、NCT 127と日本をつなぐ架け橋としても活躍するユウタにインタビューを行った。こちらの問いかけに対して真摯に答える姿からは、「NCT 127のユウタ」と「ひとりの青年のユウタ」で共通する、彼本来の優しさを感じることができた。(編集部)
ラジオは本当の意味で自然体でいられる
ーー2021年2月にInstagramのフォロワー数が日本人男性タレント1位となったことが大きな話題となりました。4月7日時点では500万人以上がユウタさんのアカウントをフォローしています。ご自身の活動がInstagramを通して広く届いている状況を率直にどう感じていますか。
ユウタ:すごく嬉しく思っています。僕に興味を持ってくださる方が増えたことも嬉しいですし、なによりNCT 127にとってもプラスになればいいなと。チームがうまくいけば個人もうまくいくし、個人がうまくいけばチームもうまくいくと思います。これからもみなさんにいろいろな姿を見せていきたいです。
ーーフォロワー数が増えてきたなと実感したタイミングはありますか?
ユウタ:どうなんでしょう。逆にどう思いますか?
ーー私たちも気づいた時にはすでに驚くべき数字だったという感じです。
ユウタ:僕もそうなんですよ。Instagramを始めてからちょうど1年くらい経ちますが、これまで僕たちが頑張ってきた成果が今やっと形になってきているのかもしれません。多分、たくさんの人たちに「NCT 127って何?」と思ってもらえるようになったタイミングと合わさったことで、フォロワー数も増えていったのかなと思っています。
ーーInstagramはユウタさんがご自身を表現する手段の一つだと思いますが、表現したり、伝える上で心がけていることはありますか?
ユウタ:心がけていることとはちょっと違うかもしれませんが、僕はあまりK-POPグループのメンバーにはいないスタイルなんですよね。ファッションや髪型を見ていただいたらわかると思いますが、日本にいた頃からJ-ROCKがすごく好きで。L’Arc~en~Cielさん、ONE OK ROCKさんなど、音楽はもちろん、そういったカルチャーのスタイルが好きなんです。そのスタイルでいる時の自分が好きだし、自信が持てるんです。
ーー自分が一番よく見える、気持ちよくいられるスタイルでいることを大切にしている。
ユウタ:はい。もちろんステージに立つ上でファッションについてよく知ってらっしゃる方々と一緒にコンセプトを表現していくこともあります。でもそれとはまた別に、こういう姿でいると自分に自信が持てる、ファンのみんなの前で堂々としていられる、かっこいいんだ、と思えることが一番大切なことですね。
ーー以前に「自己分析ができていないと自分の色を出すことができない」とインタビューでお話していたことがありました。今、自分の色は見えてきましたか?
ユウタ:自己分析ももちろんすごく大切です。僕たちみたいに見られることで評価が得られる仕事をしている人たちは特に大切だと思うんですけど……。それについては最近思ったことがあって。自己分析をして見せ方を考えるより、日常から出てくるありのままの姿が重要なんじゃないか、ということが少しずつわかってきたというか。だから最近は“どう見せよう?”ではなく、“自然体でいること”がいいんじゃないかと思うようになりました。やっぱりそれが僕だし、そこにちょっと味を加えることで、核は自分だけど違うように見せることもできる。でも、そういう時はトゥーマッチになりすぎないように気をつけなければいけないですけどね。
ーーアーティストである"自分”と日常の“自分”が以前よりシームレスになっている?
ユウタ:そういうふうに心がけようと思っていますね。笑いたい時は笑ったり……もちろん状況にもよりますが、なるべく自然体で、楽にいたいですね。
ーー素敵です。昨年12月から始まったラジオ番組『NCT 127 ユウタのYUTA at Home』(InterFM897)も自然体なトークがとても好評です。スタートしてから4カ月ほど経ちましたがいかがでしょうか。
ユウタ:リスナーの方には感謝しかありません。ただ本当に自分が話したいことを楽しく話しているだけなんですけど、たくさんの方々に受け入れてもらって……もう本当に感謝しかないです。
ーー普段は“見せる”表現が軸にある中で、ラジオは言葉で伝えたり声で伝えたり、また違う表現方法ですね。
ユウタ:さっき自然体でいたいというお話をしましたが、ステージはある程度作り込まれているものだから、その時のコンセプトによって変わっていくものですけど、ラジオは本当の意味で自然体でいられますよね。僕の家にみんなが遊びに来てくれた感覚でラジオを聴いてほしいと思っているので、ステージとラジオの僕はまた違った「中本悠太」という人間を表してくれているんじゃないかなと思います。
ーーラジオではお悩みや質問に答えるコーナーがありますが、ユウタさんは普段相談される側、する側、どちらが多いですか?
ユウタ:実は僕、あんまり相談されたことないんですよ(笑)。
ーーそうなんですか。
ユウタ:そうなんです。けっこう性格がサバサバしているので、例えば相談されても「いや、好きなようにやりなよ。そのかわり責任はあなたがとりなさいよ」と言ってしまうようなタイプで(笑)。なのであまり相談されることがなかったんです。でもこのラジオを始めてすごくよかったのは、質問の中には自分と通じる質問もたくさんあって、自分自身ももう一度その問題に対して考える時間を作ることができたり。質問に答えながら自分の中にあった謎解きもしていくというのが面白いし、ラジオを始めてよかったなと思っています。
ーーそういったコミュニケーションの中で見えてくることってありますよね。
ユウタ:ありますね。言葉ってすごい力がありますし、だからこそ気をつけないといけないなとも思います。これからも正直な気持ちをお話ししていきたいです。