NCT 127 ユウタ単独インタビュー　インスタ、ラジオ……自然体な姿が放つ輝き

NCT 127は「別の方向から一直線でつながっている」

ーーラジオの中ではNCT 127以外の音楽も紹介していますね。ユウタさんの原体験として一番好きになったアーティストや音楽は？

ユウタ：幼少期の頃なんですけど、僕の母が平井堅さんが好きで『LIFE is...』というアルバムを家でずっと聴いていたんですよ。そこから平井堅さんの音楽を自然と聴くようになりました。今でもJ-POPは聴きますが、なるべくたくさんの音楽を聴くようにしています。ロックはもともと好きですし、韓国に来てからは海外のR&B、ヒップホップもよく聴きます。NCTはヒップホップの曲が多いので勉強の意味でも聴くようにしています。

ーーダンスをやっている方だと練習で使っていた曲を好きになって聴くという方が多い印象なのですが、ロックが好きで聴いていたというのは珍しいかもしれません。

ユウタ：多分、韓国で活動している日本人だと僕くらいかもしれない。だから好きなものの話になるとビックリされることもよくあって。最近メンバーに久々に会ったら今のこの髪型もめちゃくちゃビックリされました。でも「かっこええやろ？」って自慢しました（笑）。

ーーそこがまたユウタさんのアイデンティティになってきているのかも。

ユウタ：はい。この部分は崩したくないですね。

ーー最近聴いている音楽でお気に入りはありますか？

ユウタ：最近はジャスティン・ビーバー。あと最近またボーカルレッスンを始めたんですけど、その練習曲としてブルーノ・マーズの曲を歌ったり聴いたりしています。

ーー活動の糧にするものと好きなものをバランスよく聴いているんですね。メンバーのみなさんと音楽の話もしますか？

ユウタ：しますよ。NCT 127のいいところって、みんなスタイルも違えば、好きなファッションも違いますし、文化も違うので趣味はバラバラなんですよ。でも、音楽が好きっていう一点ではすごく揃っているんです。それに好きなものが違うからこそ「このジャンルでいいものある？」と聞くとすぐに教えてもらえる環境があって、情報交換もスムーズにできる。僕の影響でONE OK ROCKさん、L’Arc～en～Cielさんの音楽をメンバーが聴くようになりましたし、逆にマークの影響で僕はジャスティン・ビーバーを聴くようになりました。なんというか、別の方向から一直線でつながっている感じ。僕たちのチームの一番いいところはそこだと思っていて。個々でいる時は違う色を持っているけど、みんなが集まった時には一緒のところに向かっているから合わさって大きいものが生まれる。そういう力があるのかなと思っています。

ーーNCT 127での活動についても聞かせてください。日本2ndミニアルバム『LOVEHOLIC』で楽曲テーマのバリエーションが広がりましたね。

ユウタ：リード曲の「gimme gimme」は、かなり重くディープな愛がテーマで。MVを撮る時、見せ方にはけっこう悩みましたね。『LOVEHOLIC』は、全体としても内容・コンセプトとしてはやったことがなかったものだったので、すごく面白かったです。

ーーこれまでにないコンセプトに対してどう取り組みましたか？

ユウタ：これまでよりも曲の内容について深く考えました。狂気的な表現の参考に映画の『ジョーカー』を観たりしましたね。こんなに重たい愛、自分だったら狂ってしまうんじゃないかなと……。もちろんファッションやメイクもそうですけど、そうやってちょっと違うところからイメージに合うものを選んでいった記憶があります。

ーー映画や漫画も好きだと聞きましたが、そこから表現のヒントを得たりすることもあるのですね。

ユウタ：そうですね。映画は行ったことのないところに行ったり、自分が体験したことのないことを体験できるじゃないですか。そういうのがすごくいいなって。漫画はただ好きなだけなのですが（笑）。現実の中にもあるであろうシチュエーションの映画やドラマなどからヒントをもらう時もあります。

ーー忙しい中、インプットの時間はどう作っているんですか？

ユウタ：僕、一日中なんにもしないと気分が下がっちゃうんですよ。だから小さいことでも一日の中に一個は絶対に取り入れて、自分なりに昨日の自分よりも頑張ったぞと思えるようにしています。

ーーこれまでのコメントなどからも感じていたのですが、すごくストイックでポジティブですよね。

ユウタ：いや、だらける時はだらけますよ（笑）。でも自分に言い聞かせているところもありますよね。

ーー鼓舞するというか。

ユウタ：はい。みんなに伝えたいと思って発信する言葉もありますけど、イコール自分に頑張れと言っているというか。

ーーご自身にとってはプレッシャーをかける部分もあるとは思いますが、その言葉で自分も頑張ることができて、ファンの方々も頑張れるのであればとてもいい循環が生まれているのでは。

ユウタ：そうですね。応援してくれるファンのみんなに対して直接的に返せることは少ないと思うんですよ。でも気持ちの面で支えることができたり、この人が頑張っているから私も頑張らなきゃって思ってもらえたらいいですよね。

ーー好きな言葉が「やらない後悔より やる後悔」だというのもポジティブだと感じた一因なのですが、そんなユウタさんから新生活がスタートしたみなさんに激励のメッセージをいただけるとうれしいです。

ユウタ：なにか目標を立てる時、大きな目標から立ててしまうことがよくあると思うんです。そうすると、その大きな目標に辿り着くことがなかなかできないから心が折れて自暴自棄になって……という悪循環が起こってしまう。だから例えば運動を30分しようとか、なにかの勉強を30分してみるとか、まずは一日の中での小さな目標を立ててクリアしていく。それでいいと思うんです。小さな積み重ねがその先につながっていくので、それを意識してみてほしいですね。あとは考えすぎず、冒頭でも言ったように自然体でいること。辛いことがあったらすぐ逃げてください。自分なりに頑張ればいいと思います。あとしんどい時には僕らの「gimme gimme」のMVを観るのもオススメです（笑）。

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