『毅の“カタリタガリ”』第3回
SUPER★DRAGON 古川毅、“ファッションと音楽”を語りまくる 刺激を受けた4組の表現者
■赤西仁
独立して自主レーベル<Go Good Records>を立ち上げてからのソロ活動をずっと追っているんです。サウンドはエレクトロ色が強めで、EDMやR&B、フューチャーベースやロックなどいろんな要素が混ざっています。特に公式のYouTubeチャンネルにフルで上がっている2018年に幕張メッセ イベントホールでやったライブがいいんです。音に合わせて切り替わる照明がすごい。どこでどんな感じでやるか、彼自身がこだわって作っているそうです。
衣装については、ここまでで話してきたような文脈とは少し違って、すごくシンプル。こだわってないことは絶対にないと思うんですけど、さりげないんですよね。これだけ大きなステージでなぜそうしたのかを考えると、演出を邪魔せず引き立てるためだと受け取ることもできます。アイドル時代からのファンもたくさんいるでしょうし、凝った照明に派手でキャッチーな衣装という選択もあると言えばある。でも、そういう寄せ方はしない。それって、どんな場所に立っても負けない生身の人間としてのパフォーマンス力があってこそ成立するもの。アイドルから始まって今は一人のシンガーソングライター/プロデューサーとして素晴らしいショウを組み立てている姿に、いつも刺激を受けています。
50年代60年代、それよりも前から現在進行形の先輩まで、先人たちが積み重ねてきた歴史と自分との関係性を高めてどんな表現に落とし込むか。僕がそういう作品や姿勢から影響を受けたように、僕の作ったものが誰かの心に響いて日々をより楽しく過ごしてもらえるようにストイックにやっていきたいと、常々思っています。SUPER★DRAGONという単位になると、メンバーの趣味もばらばらだし年齢差もあるので、みんながみんなまったく同じ考えだとは思いませんけど、だからこそおもしろいんです。9人でしか出せない価値は確実にある。それをすべて発揮できるのがライブ。コロナ禍の影響で配信のみで続けていたところから、ようやくお客さんの前でやれる目途がつきました。この先さらにどうなっていくかはまだ読めない部分もありますが、みなさんの前に立てるときは言わずもがな全力でやりますので、会場に足を運んでくれたらうれしいです。
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