森朋之の「本日、フラゲ日!」
NiziU、エネルギッシュで華やかな最新作で人気加速? 4月7日リリースの新譜4選
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」が4月にリニューアル。今後はライター・森朋之氏のほか、新たに渡部あきこ氏、一条皓太氏を迎えてレビューしていく。今回は4月7日リリース作品より、NiziU『Take a picture/Poppin' Shakin'』、lyrical school『Wonderland』、にしな『odds and ends』、リーガルリリー『the World』の4作品をピックアップした。(編集部)
NiziU『Take a picture/Poppin' Shakin'』
2020年末にデビューして以降、社会現象となるほどの快進撃を見せているNiziUの2ndシングルは、初の両A面でリリース。プロデューサーのJ.Y. Parkが作詞・作曲を手がけた「Take a picture」は、「大切な今を永遠に焼き付けよう」と歌うエネルギッシュな1曲。「Poppin' Shakin'」は華やかさとキャッチーさを兼ね備えた彼女たちの世界観が、サウンド面でも存分に発揮され、中毒性も抜群だ。3曲目の「I AM」ともどもCMの大型タイアップが付いたことでヘビロテは必至。ますます加速するNiziUの人気を象徴する1枚となりそうだ。(渡部)
lyrical school『Wonderland』
配信シングル「Bright Ride」「FIVE SHOOTERS」を含むlyrical schoolのニューアルバム『Wonderland』は、“アミューズメント”をテーマに掲げ、多彩なトラックと個性的なフロウ/ラップをさらにアップデートさせた作品となった。攻撃的にして性急なビートとともに“お金で埋め尽くされたプールに飛び込め”という上昇志向に溢れたリリックを響かせる「MONEY CASH CASH CASH」、キラキラとした光を放つシンセ、タイトな4つ打ちのなかで、危うい冒険のような恋愛シーンを描き出す「Danger Treasure」、ピアノ、管楽器を中心としたソウルミュージック系のサウンド、〈今夜世界が光りだすよ〉と希望を照らし出す歌が互いを引き立て合う「SEE THE LIGHT」など、ルーツミュージックに根差したトラック、女の子の欲望をストレートに反映した歌を堪能できる。(森)