Snow Man、9人の際立つキャラクターが武器に? 『それスノ』『ガンバラナー』……バラエティの対応力

Snow Man
Snow Man

 情報配信サービスParaviで毎週金曜深夜に放送されていたSnow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系/以下、『それスノ』)がいよいよ4月11日から地上波に進出する。それに先立ちSnow Manは、4月8日に『ガンバラナー』(フジテレビ系)にも出演。さらには、4月13日には『オトラクション』(TBS系)にも出演したり、朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)に4月の金曜マンスリーゲストとして毎週2人ペアで出演したりと、この春地上波バラエティに引っ張りだこだ。

 現在では金曜夜にTwitterトレンドに「#それスノ」があがることもすっかり定番となった『それスノ』。2020年の地上波特番、4月からは情報配信サービスParaviで配信がスタートし、正月には初の全国ネットで地上波第2弾となる番組も放送された。そして満を持して4月よりTBSの日曜昼の顔として地上波放送を果たす。

メンバー別のキャラの魅力を最大限に発揮

 なぜ『それスノ』はこれほどまで人気を博しているのか。それは、Snow Man9人にそれぞれ際立ったキャラがあるからだろう。いじられキャラの深澤辰哉、ロイヤルな気品を放つ宮舘涼太、ジャニーズクイズ部を率いる秀才の阿部亮平、美容オタクの渡辺翔太、声優もこなすアニメオタクの佐久間大介、筋肉が自慢の岩本照、関西で鍛えたお笑いスキルの高い向井康二、高身長のイケメンモデル目黒蓮、最年少の現役高校生ラウールなど、一人ひとりの強い個性が特徴だ。グループで出演する場合はもちろんのこと、個人で出演する際も個性を活かしたスタンスで参加することができる。加えて一見ガタイが良くクールな印象を持たれがちな岩本が実はお化け屋敷が苦手で、シルバニアファミリーが大好き、イケメンで色気オーラ全開の目黒は九九が苦手、など番組を通じて明らかになる意外な素顔も彼らの番組が人気を博す所以だろう。

バラエティにおける優れた対応力

 バラエティにおけるSnow Manのもう一つの強みは優れた対応力にあるように思う。それはJr.時代から『滝沢歌舞伎』に出演し、生の舞台で観客の反応を感じながら演じた経験から培われたものだ。そして昨今のSnow Manが出演するバラエティ番組においてキーパーソンとなるのは深澤辰哉と向井康二の“ふかこじ”ペアだ。向井康二は関西ジャニーズJr.時代から百戦錬磨の芸人が揃う関西ローカル番組への出演や大阪松竹座の舞台を牽引した経験を通じ、バラエティ力に磨きをかけてきた。特に芸人との絡みは絶妙で過去に出演した『新春しゃべくり007』(日本テレビ系)でも大物芸人たちを相手に、しっかりと爪痕を残している。深澤辰哉も公式YouTubeチャンネルや、『それスノ』でのMCの経験を通じトーク力も安定している。この2人のコンビを核とし、メンバーの個性を活かし全員参加のリアクションやフォローができるスタイルが完成しているのだ。誰一人傍観者となることなく全力で挑む姿勢こそバラエティにおける“Snow Manスタイル”と言えるのではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる