ジャニーズWEST、“7人の7年”彩るアルバムでチャート首位 多様な作家とのコラボが彩る歌唱力

 とはいえ、これでもかという関西ノリのナンバーも健在なのです。MUTEKI DEAD SNAKEの手による「DOKODA」。こちらはノリツッコミを交えたコミカル系ヘヴィメタルの1曲で、渾身のシャウトやシアトリカルな歌いっぷりも聴きどころ。当たり前ですが“なんでやねん”のセリフもごく自然で、めちゃくちゃハードな曲なのに、彼らのローカルの空気、普段の何気ない会話が感じられるよう。方言って下手に真似すると途端に胡散臭くなりますからね。遊びの曲だからこそ、素の自分たちを解放できる。これは西のジャニーズの専売特許でもあります。

 大人っぽいセクシーさと無敵のハイテンションを両極としつつ、『rainboW』には豊かなメロディが揃いました。作家陣もなかなか面白く、1曲目「春じゃなくても」はSUPER BEAVERの柳沢亮太による名曲。またシングルにもなった「週間うまくいく曜日」はサンボマスター 山口隆の手による、ゆったりしたファンクが心地よいナンバーです。オートチューンを使ったシャープなダンス系ナンバーもありますが、どちらかというとジャニーズWESTはそれぞれの力強い熱唱が魅力なので、ギターロック系との相性がよさげ。シングル曲「証拠」など、MVもまさにギターロック風ですね。

ジャニーズWEST – 週刊うまくいく曜日 [Official Music Video (YouTube Ver.)]

 柳沢亮太や山口隆の起用はまさにナイスチョイスで、これからも意外な作家とのコラボが増えていくことを期待します。どんな曲でも歌いこなせるグループであることは、作品がばっちり証明しています。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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