BLACKPINK、ITZYからSWEET REVENGE、FAKYまで アジアからグローバルに活動するガールズグループ
また、日本でも国外を視野に入れて活動するガールズグループが増加傾向にあるようだ。昨年解散したE-girlsのメンバーとして活動していた武部柚那は、新たにダンス&ボーカルグループ・SWEET REVENGEに参加することが決定している。武部はE-girlsの他にスダンナユズユリーなどのユニットへの参加経験もあり、これまで絶えずパフォーマンススキルを磨いてきた注目株。EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなどの人気グループを輩出してきたLDHは、以前から世界を視野にエンターテインメントを発信する動きがあった。そのガールズグループの本格始動であるとも言えるSWEET REVENGEには、武部の他にLDH主催のグローバルオーディションで選ばれた4人が参加。公開されているメンバーのビジュアルはまさにグローバルな世界観を体現しており、同グループがかつてない強いコンセプトと個性を持っていることを実感させた。さらに、音楽監修を務めるのはグラミー賞を受賞したプロデューサー集団に所属するジョン・イップであることも発表されているほか、6月にはメンバー全員がロサンゼルスに移住する予定であり、デビュー後の期待値はかなり高いだろう。
avexに所属する“次世代ガールズ・ユニオン“ことFAKYの知名度と人気も急上昇中である。多国籍なメンバー構成で知られているFAKYは現在、デジタルシングルのリリースラッシュを迎えており、その勢いを感じさせている。最新曲「The Light」の振付はノルウェーのダンスクルーであるQuick Styleが担当。同楽曲をはじめとするMVのコメント欄は、半分以上が英語のコメントであり、グローバルなファン層が伺える。J-POPの枠を超えて世界に通用することを目指したという企みは、実現されたといっても過言ではないだろう。また、メンバーはそれぞれマルチな活躍を目指しており、TakiがABEMAで配信されている恋愛リアリティ番組『恋とオオカミには騙されない』に現在出演中である。同番組のシリーズにはHinaも出演経験があり、FAKYにとっては一気に知名度を上げることとなったポイントの一つでもある。グローバル色の強いFAKYだが、結成から7年以上の活動歴があり、まさに今時代がFAKYに追いついたと言えるのではないだろうか。
こうしたガールズグループのグローバル化には、偶像に近いものを感じさせる。なぜなら、多国籍や海外がルーツにあるという個性や環境は多くの人にとって“親近感”と対極にあるように思うからだ。つまり、世界という大きな舞台で活躍できることが、現代のカリスマの在り方であるとも感じる。彼女たちが一過性のブームではなく、世界規模で持続的な人気を誇る日はそう遠くないのかもしれない。
■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006