ジャスティン・ビーバーが“世界最大のポップアイコン”であることを証明した夜 代表曲から新曲まで網羅した年越しライブを観て

J・ビーバー、網羅した選曲による年越しライブ

 そして、一転してド派手な演出とアレンジで披露された新曲「Anyone」は「君だけが唯一の愛する人なんだ」という想いを正面から力強く歌い上げる、直球のラブソングである。その相手はもちろんヘイリー・ビーバーだろうが、これまでのパフォーマンスを見ていると、それがヘイリーだけではなくファン("Belieber")をも含んでいるように聞こえてくるのは筆者だけだろうか。

ジャスティン・ビーバー

 今回のパフォーマンスを経て、現地時間2021年6月2日からは因縁の中止を経てから初となるワールドツアーがスタートする予定だ。現時点では米国とカナダの日程しか発表されていないが、日本公演の実現にも期待がかかる。今回のパフォーマンスは、ジャスティン・ビーバーという世界最大のポップアイコンが復活し、遂に自身の役割を引き受けたことを証明する素晴らしいものだった。少しでも早く、ディスプレイ越しではなく直接、彼の歌声とパフォーマンスを楽しめる日がやってくることを心から願っている。

■ノイ村
92年生まれ。普段は一般企業に務めつつ、主に海外のポップ/ダンスミュージックについてnoteやSNSで発信中。 シーン全体を俯瞰する視点などが評価され、2019年よりライターとしての活動を開始
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Twitter : @neu_mura

■リリース情報
ジャスティン・ビーバー
「Anyone」  
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