サザンオールスターズのエンタメ性が凝縮 観る者すべてに活力を与えた『ほぼほぼ年越しライブ』開催の大きな意義
アンコールでは90年代初めのヒット曲「希望の轍」(アルバム『稲村ジェーン』/1990年)、初期の人気曲「夕方 HOLD ON ME」(アルバム『人気者で行こう』/1984年)を放ち、ファンを感涙へと導く。「2021年は日本中に笑顔が溢れたらいいなと。日本中に幸せが舞い降りますように、歌わせていただきます」というコメントとともに演奏されたラストナンバーは1978年のデビュー曲「勝手にシンドバッド」。2番では〈暮れも正月もなく 人の命守る 医療従事者のみなさん そして家族のみんなを守ろう 収束が見えてこない みんな苦しいけど コロナ禍を乗り越えて いつか素敵な未来を迎えよう〉と歌詞を変えて熱唱。「素晴らしい1年を! 死ぬなよ!」と訴えかけ、ライブはエンディングを迎えた。
幅広いジャンルを吸収しながら進化を続けるサザンの軌跡、“コロナ禍から脱し、平穏な日常を取り戻したい”という真摯な願い、そして、すべてを忘れて盛り上がってしまう祝祭感。サザンオールスターズのエンタメ性を凝縮したカウントダウンライブは、観る者すべてに活力を与えてくれたはず。日本のエンターテインメントはまだまだ死なないーーそんな確信が真っ直ぐに伝わってくる素晴らしいステージだった。
ライブ終了後には、Twitterに数多くのファンがコメント。
「医療従事者です。今回のライヴで本当。。。元気もらいました」
「サザンの良さの分かる曲が次から次へのセットリスト、もう降参です!
「たくさん笑いました!! そのやさしさに泣きました」
「最後の桑田さんの「死ぬなよー!」が今まで以上にグッときて涙腺崩壊」
「6月は涙が多かったけど 今回は笑顔が多いライブでした〜
「ダンサーさんもちゃんと魅せてくれて、やっぱりサザンはこうじゃなくっちゃ!」
「最高のセットリストでした。これぞライブ、というものを見せつけられましたし私自身もずっと所望していました…!」
など、感動、感涙、感激の言葉が並んでいた。
また、「今年は絶対「その日」が来て欲しいです」「2021年、多くのファンの方々と共に、ライヴ会場に足を運べるといいな」など、生ライブの再開を待ち望む声も多数。桑田自身がMCのなかでも繰り返し言っていたように、オーディエンスと直接向き合い、熱気を高め合う状況こそがライブの真骨頂。「やっぱり生で観たい!」という思いを強めてくれたことも、今回の配信カウントダウンライブの大きな意義だったのではないだろうか。
なお、本公演のライブ映像は、各配信プラットフォームで1月7日いっぱいまで見逃し配信を視聴することが可能。今からでもチケットの購入が可能なので、ぜひチェックしてほしい。チケットの購入は1月7日21時30分まで。
■ライブ詳細
『サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ 2020
「Keep Smilin’〜皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!〜」
supported by SOMPOグループ』
<日時>2020年12月31日(木)22:00 配信開始
見逃し配信期間 2021年1月7日(木)23:59まで(予定)
<チケット販売期間>2021年1月7日(木)21:30まで
<セットリスト>
1.ふたりだけのパーティ
2.My Foreplay Music
3.東京VICTORY
4.いとしのフィート
5.恋するマンスリー・デイ
6.あっという間の夢のTONIGHT
7.君だけに夢をもう一度
8.夜風のオン・ザ・ビーチ
9.LONELY WOMAN
10.Ya Ya(あの時代[とき]を忘れない)
11.愛は花のように(Olé!)
12.走れ!! トーキョー・タウン
13.世界の屋根を撃つ雨のリズム
14.栄光の男
15.はっぴいえんど
16.LOVE AFFAIR~秘密のデート〜
17.ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)
18.エロティカ・セブン EROTICA SEVEN
19.BOHBO No.5
20.マンピーのG★SPOT
[ ENCORE ]
21.希望の轍
22.夕方 HOLD ON ME
23.勝手にシンドバッド
『Keep smilin’〜“出来ることから”ちょっとずつ〜』スペシャルサイト
サザンオールスターズ オフィシャルサイト