Jewel、結成10周年記念ライブで見せた夢を追い続ける姿勢 自身最大規模ワンマンを振り返る

Jewel、結成10周年記念ライブで見せた夢を追い続ける姿勢 自身最大規模ワンマンを振り返る

 昨年6月にJ☆Dee’Z(ジェイディーズ)から改名したJewelが12月8日に結成10周年記念ライブ『Jewel Anniversary LIVE 2010-2020 THIS IS ME』を有観客で開催し、同時生配信も行った。

 今回の会場となったのはキャリア最大規模となるTSUTAYA O-EAST。本来は結成記念日である6月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。「メジャーデビュー以降にリリースしてきた全48曲を披露!」と予告していたアニバーサリーライブが半年も延びたこともあり、メンバーは3カ月に及ぶ入念なリハーサルを行い、気合い十分で挑んでいた。

 開演時間になると客電が暗転し、インダストリアルなビートが鳴り響く中、黒い衣装で統一されたバンドメンバーが登場。続いて、メンバーがメンズライクなビックサイズのジャケットにパンツルックでステージに現れると、電光掲示板に“Jewel”という文字が輝き、フロアからは久しぶりの再会の喜びとライブへの期待感を表すような大きな拍手が沸き起こった。

Jewel

 オープニングを飾ったのは、Wリーグの公式応援ソングとして制作された「あと一歩」。彼女たちは笑顔でクラップを煽り、〈もう負けたくないから名前呼んで〉と歌いかけ、右手を高々と掲げて人差し指をあげ、1番というポーズを作った。夢を追いかける人の背中を押す彼女たちらしいエールソングの後に選んだのは、Jewelにしか歌えないアーバンファンク「I’m with You」。女性らしいボディラインを生かしたダンスに彼女たちが重ねてきた年月を感じる。結成当初は8〜10歳のキッズダンサーだった彼女たちは、18〜20歳の大人の女性となり、表現の幅が広がっているのは間違いない。

 2014年にリリースされたダブルA面仕様のメジャーデビュー曲「Let the music flow」では歌詞の言葉、一つひとつが真っ直ぐに胸に飛び込んできた。今、この瞬間を大事にしながら、自分らしいストーリーを描いていこうという信念。どんな困難があっても、夢に向かって乗り越えていくんだという強い意思。〈歌い続けるよ/踊り続けようよ〉という約束。その身をもって体現し、6年後の今、このステージで歌い、踊ってる彼女たちの説得力といったらない。そして、3人で〈いま飛び立て/未来〉と声を重ね、美しいハーモニーを奏でた「未来飛行」以降、スタンドマイクを使って歌った「アシタノアタシ」からは、怒涛のメドレーに突入。ディスコやファンクナンバーを1番だけで繋いでいき、メンバーが「人間になる前の曲で当時のリリースイベント以来やっていない」という「No.ニャイン」や「ニャゴニャゴジャンケンのうた」ではNonoが猫の手で指揮をしながらアカペラやチャーミングなセリフも披露。もう1つのメジャーデビュー曲「Beasty Girls」では牙や爪をむき出しにして踊り、コブシをあげて会場と画面ごしの観客を盛り上げた。

 さらに、8月29日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われたワンマンライブ『このまま終われない~Road to THIS IS ME~』でも披露されたマッシュアップメドレーを3パターンも用意。Jewelとしてのスタートの曲でもあるクールなフューチャーベース「前へ」から始まり、「Boy friend」や「明日も、世界は回るから。」がミックスされた“Part1”を経て、ピアノとビートを基調に「いますぐに会いたい」や「全部好き。」などのラブバラッドを集めた“Part2”、Wリーグ公式応援ソング第3弾「夢が夢じゃなくなる日まで」や名曲「Melody」を盛り込み、次第に高揚感をあげていった“Part3”へとなだれ込み、最後は再び「Boy Friend」や「いますぐに会いたい」、「前へ」と戻るという壮大かつ繊細なタペストリーを編み込み、観客を感嘆させた。このマッシュアップを音源化して欲しいという気持ちもあるが、ライブでしか聴けないというスペシャル感も取っておきたい気もする。

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