フィロソフィーのダンス、AR演出からアコ編成まで多様なアプローチで魅了 涙と最高の笑顔で締めくくった無観客配信ライブ

フィロのス、AR演出で視聴者を魅了

 バンドのみの演奏による「アイム・アフター・タイム」を挟んで、フィロソフィーのダンスは再びステージへ。そして始まった「ドント・ストップ・ザ・ダンス」では、早着替えで衣装に。「ドント・ストップ・ザ・ダンス」では日向ハルのボーカルが前面に出ているが、同時に奥津マリリのニュアンスの細かさ、佐藤まりあのピッチの正確さ、十束おとはの低音の安定感にもうならされた。そして、最後は「ライブ・ライフ」。音楽と人生を高らかに歌うこの楽曲は、コロナ禍においてさらに深く胸に響いた。

 フィロソフィーのダンスは、対バンでは有観客ライブへの出演も増えてきたが、コロナ禍でワンマンライブはまだまだ無観客。しかし、そうした状況においても、視覚面でも音楽面でも新しい挑戦をしようとする、現在のフィロソフィーのダンスのポジティブさが全編を貫いていたのが『World Extension』。涙もあったが、最後は最高の笑顔で終わるのもフィロソフィーのダンスらしかった。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

■Philosophy no Dance “World Extension”セットリスト
M1.ダンス・オア・ダンス
M2.ライク・ア・ゾンビ
M3.なんで?
M4オプティミスティック・ラブ
M5.ダンス・ファウンダー
M6.フリー・ユア・フェスタ
M7.アルゴリズムの海
M8.いつか大人になって(日向ハル ソロ曲)
M9.シスター
M10.シャル・ウィ・スタート
M11.ドント・ストップ・ザ・ダンス
M12.ライブ・ライフ

■Philosophy no Dance “World Extension”
・公演日程:11月19日(木) OPEN:19:30/START:20:00
・チケット:通常チケット4,500円(税込)/アフタートーク付チケット5,000円(税込・FC限定)
・一般チケット
オフィシャルサイト
au uP!!!
・FC会員の方はこちら
※無観客配信ライブになります。

フィロソフィーのダンス公式サイト

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