V6は、25周年を迎えてもなお攻め続けていくーー『三宅健のラヂオ』で語られた配信ライブの裏側

 また、「All For You」では長野博が降りてくる階段が途中から絵になっていたり、上の気のオブジェがある文字になっていたり……とギミックが隠されていたことも明かされる。さらに緻密な計算のもとで完成した「Can’t Get Enough」の鏡の演出に、「羽根」の逆再生音。「『WALK』から『羽根』の繋がりが凄く好き」と嬉しそうに話す三宅の声に、これは1度見た人もリピート配信でくまなくチェックし甲斐があるというものだ。

 本来、観客で埋まるはずだったアリーナをフル活用して、幻想的な空間を創り上げた。そしてフライングからダンスの動きをスムーズにすべく生中継と収録の映像を組み合わせて、より濃度の高いライブ演出を見せてくれた。コンサートでありながら、配信ならではの“作品”へと昇華した今回の25周年ライブ。そこに三宅のラジオ解説が加わって、1回目では気づかなかった部分が見えてくる、何度でも楽しめるコンテンツへとなった。

 変わらない微笑ましさを持ちながら、ニヤリとするような進化も遂げていくV6。25周年という大きな区切りを迎えてもなお、守りに入るどころか、攻め続けていく。そんな彼らに頼もしさと誇らしさを感じずにはいられない。きっと、V6ならこの先の25年も、楽しみながら私たちに新しいエンタメを見せてくれるに違いない。

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