稲垣吾郎にとって『ベートーベン250』アンバサダーは運命的な“適役”であるーー闇を照らす光を放つ、両者に共通するもの
稲垣はアイドル、つまり光を象徴するような活動が求められてきた中で、若いときから夜の街に繰り出してきた。そこで、坂本龍一、小沢健二、カヒミ・カリィ、小西康陽を始めとしたミュージシャンやDJ、ファッションデザイナーたちとの出会いがあり、様々な刺激を受けてきたという。当時から、可愛らしさだけではない、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせていたのも納得だ。そして、SMAPの歌はいつしか社会全体を勇気づける楽曲として、多くの人の心に残ってきた。大きな震災を前に、絶望の闇を照らす光となったことも。
稲垣本人も「番組で音楽をひもといていくことで、ここにこういう仕掛けがあったんだと発見したり、ベートーベンと自分が重なる部分もあったりしました」と話しているように、今回のアンバサダー役はまさに運命的な「適役」と言える。
10月18日には『ベートーベン特集 第2回 革命の作曲家 ベートーベン』(NHK Eテレ)で指揮にも挑戦。ベートーベンに導かれるように、稲垣が新たな試みを続けていくNHK『ベートーベン250』プロジェクト。ベートーベン生誕250年を機に、稲垣吾郎のキャリアをリンクさせて振り返っていくという楽しみ方もできそうだ。