V6、Hey! Say! JUMP……『CDTVライブ!ライブ!』4時間SPで披露の新曲、それぞれのポイントは?
趣向を凝らした番組オリジナルのステージングや、ファン参加型の演出が毎回話題の人気番組『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)。9月21日19時からは『CDTVライブ!ライブ!秋のリクエストフェス!ラブソング4時間SP』と題しスペシャル版を放送、ジャニーズアーティストからV6、Hey! Say! JUMPの2組が出演する。
今届けたいライブを実現すべく、アーティストがスタッフとともに演出プランを練る企画会議の様子も同番組の見どころのひとつ。ときにはTwitterのアンケート機能を活用し、ファンが望む演出プランを募ることも。今回も放送当日まで、公式ホームページ、Twitterから目が離せない。
V6は新曲「PINEAPPLE」をフルサイズで披露
V6は、9月23日にリリースするダブルAサイドシングル『It's my life / PINEAPPLE』から、"甘酸っぱ大人ソング"として早くも話題の「PINEAPPLE」をフルサイズで披露する。
25周年を迎えてなお、歌って踊るアイドルの根本を大切にしている彼ら。「聴く」そして「観る」楽しさを兼ね備えているのがV6の強みであり魅力だ。だからこそ"テレビで"楽曲をフルサイズ披露することには大きな意味がある。きっとファンにとっては、どれほど豪華な演出よりも嬉しいプレゼントだろう。
avex公式YouTubeにて「PINEAPPLE」のMVが一部公開されている。椅子を使ったパフォーマンスが印象的な同曲。椅子に腰かけ、足を組んで佇む、ただそれだけのポージングが、ゾクっとするほどキマる。ひとりひとりの存在に、ただならぬ説得力がある。そうした領域に、彼らは到達している。
森田剛のウィスパーなキャラメルボイスから、バトンを繋ぐようにそれぞれのソロ、ハーモニー、ユニゾンへと続いていく。ラップには、クールな色気が漂う。
おそらく海を越えた先にいる、触れることのできない恋人を想う歌詞。楽曲を演じる、個々の表情を見ていたい。けれど、ストーリー性のあるダンス、バシっと決めるフォーメーションダンスもまた、見どころだ。本番は、どのようなカメラワークで魅せてくれるだろうか。
サビの歌詞は、ディスタンスに阻まれる現状にも重なる。本来ならば今頃、ファンとともに大事な時間を過ごしていただろう彼ら。今、物理的な距離が彼らとファンを阻むけれど、心は必ず繋がっている。〈同じ時に同じ愛を生きているから〉。V6とファンの関係性にも通ずる歌詞だと感じた。
ラストショットがまた良い。「男は背中で語る」、その言葉を体現するような渋み、哀愁がある。その背中には、25年をともに歩み、言い知れぬさまざまを分け合い、これから先も並んで進んでいく、男たちの強さと逞しさも感じる。どうしたって今年は、たとえ楽曲のなかにだって「V6」の意味と軌跡を探してしまう。
年々大人の魅力をたくわえながらも、良い意味で“相変わらず”な、愛すべき彼ら。アイドルとしての煌めきと、円熟したパフォーマンス、トークとのギャップに触れたら最後、新たに彼らの虜になる人は少なくないだろうと、にやにやしてしまう自分がいる。