FANTASTICS 中島颯太、繊細な表現力を持つボーカリストとしての魅力 歌もダンスもめざましく成長する“頼れる最年少”に

FANTASTICS 中島颯太、頼れる最年少の魅力

 また、オーディションに参加するまでダンス経験のなかったボーカル陣にとって、もともとパフォーマー集団だったFANTASTICSに入ることは大変なことだが、リーダー世界は「オーディション中の合宿で今のメンバーにダンスについて熱心に聞きに行ったりしていましたね」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)と、オーディションの時から積極的にダンスを学ぼうとしていた中島の姿勢を称賛。中島自身も、デビュー時のインタビューで「みんなが得意ないろんなジャンルのダンスを近くで見れるので、盗めるところは盗みつつ、ダンスのテイストが変われば歌い方も変えられるくらい実力をつけたくて練習しています」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)と意気込みを語り、2ndシングル曲「Flying Fish」ではメンバー全員で堂々とダンスを披露している。

 そんな中島のキャラクターは、同い年の木村曰く「(中島)颯太は明るくて、何事にも物怖じせず向かっていくタイプ。本当にいい意味で、緊張していない人」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)。相方の八木も、第一印象は好青年だったとしながらも、「周りも見えて発言もできる怖いもの知らずな感じが、第一印象からは180°変わりましたね!」(引用:TVfan Web)と語る。関西人の特性なのか、ボケがちなメンバーたちにすかさずツッコミを入れる役割も担っており、澤本が「存在感が光みたいにキラキラしていて、そういう意味でもフロントマン向きな人」と言うように、年上のメンバーにとっても“FANTASTICSの顔”として頼りになる存在。しっかり者の性格とは対照的に、子犬のような人懐っこい笑顔もファンにはたまらないようだ。

 今年2月のインタビューでは、デビュー2年目の課題を聞かれた際に「ボーカル、言葉を伝えていくものとして、もっと言葉を知らなければいけないなと感じた1年間でした」(引用:Music Voice )と振り返り、自分の視野を広くするべく、インプット作業に勤しんでいることを明かしていた中島。勤勉な彼のことだから、前作『Hey, darlin'』をリリースした後も、水面下で地道に力を蓄えていたことだろう。その日々の積み重ねが、「Winding Road ~未来へ~」で放つ前向きなメッセージに、さらなる輝きを宿している。

FANTASTICSメンバー分析【入門編】バックナンバー

【Vol.1】リーダー佐藤大樹の“親しみやすさ”が人の心を掴む
【Vol.2】世界の圧倒的なダンススキルとリーダーシップ
【Vol.3】八木勇征、貪欲に学んで進化するボーカリストとしての姿勢

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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