渡邉理佐が語る、“欅坂46での5年間” 「その瞬間に思った、感じたことに嘘はないと思う」

渡邉理佐が語る“欅坂46での5年間”

このメンバーだったからこそ経験できたことがたくさんあった


ーー他にも映画では小林由依さんが卒業された今泉佑唯さんのことについて答えていました。小林さんにとって今泉さんは同志でありライバルでもあるーーそんな存在なんだと、見ていて微笑ましい気持ちになりました。ちなみに渡邉さんにはそういう存在のメンバーはいたりするんですか?

渡邉:やっぱりメンバー全員、頑張っている姿を見てると、感化されたりする部分もたくさんあります。それこそ新2期生も入ってきて、個人でお仕事もいただいて、番組に出たりしている子も最近は結構いるので。そういうメンバーを見て、自分も鼓舞されるんですけど、一番は自分との戦いというか。できないと思っていたことも、挑戦することによって成長できたりすることもある。それは、この5年間で発見したことでもあります。新しいことを始める前ってすごく不安になったり、緊張したり、余裕がなくなったりすると思うんです。その中で自分ができることを全うすることで、得ることがたくさんあるなと感じるので……だから本当に自分との戦いだなって思いますね。

ーーつまり、他のメンバーと比べるという以前に、まずは自分自身がライバルなんですね。

渡邉:そうですね。本当に一週間前だったり、1日前の自分とは考え方が変わっていたりする瞬間も結構あるので。その都度、自分が思ったり、感じたことを周りの人に伝えたり、とにかく意思表示することはすごく大切なことだなって思いました。

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ーー今回新たに追加された配信ライブ(『KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!』)でのシーンについて、改めて改名発表の瞬間を大きなスクリーンで観ると、ショッキングではありつつ、この先も記憶に残り続けるシーンだなと感じました。あの瞬間、決心や決意のほかに、どこか不安な気持ちも入り混じったような表情を皆さんされていたように思いました。改名発表の瞬間、渡邉さんはどんな心境でしたか?

渡邉:菅井(友香)が言ってくれた言葉が本当に全てだなと思います。改名することに対して、私自身は寂しいなって気持ちももちろんありましたけど、それよりも楽しみやどんな風にこれからなっていくんだろうっていう前向きな気持ちがすごく大きかったです。きっと応援してくださる方からしたら、すごくびっくりしただろうし、ショックな気持ちもあったとは思うんですけど。でも本当に、メンバー自身は前を向いていますし、改名することも悪いことでは全くないから、新しく進化するために必要なことだったのかなって思っているので。グループとしてさらにパワーアップする瞬間も、映画には収められていると思います。

ーーではあの瞬間、渡邉さんとしては不安よりも決意の方が強かったんですね。

渡邉:そうですね。強かったと思います。

ーーそれを聞いて、ファンはすごく安心するし、改名後のグループを楽しみにされる方もいると思います。そして、改名発表後には配信リリースされた「誰がその鐘を鳴らすのか?」が初披露されました。渡邉さんは初めてこのラストシングルを聞いた時、どのように感じました?

渡邉:本当に、今までの楽曲よりも寄り添ってくれるような内容で、今まではもっとこうあるべきだとか、結構強い内容だったと思うんですけど、この「誰がその鐘を鳴らすのか?」は一歩引いて、背中を押してくれるような、どこか客観的に見ている内容なのかなと思いました。(曲中の)主人公である僕が成長していく瞬間を、グループと共に目の当たりにしているような楽曲だと思います。成長していくグループを見届けてくださった方々には、映画と楽曲、合わせて楽しんでいただけたらと思います。

ーー配信ライブやTV番組で「誰がその鐘を鳴らすのか?」のパフォーマンスを観ていて、特に印象的だったのが曲終わりの振り付けでした。衣装の左胸にあるグループロゴを握り締め、それを手放すような。あの振りを見て、まさに今の欅坂46を表現するメッセージにも感じたんです。実際、渡邉さんはあの部分を踊る時、何か思うことがあったりしますか?

渡邉:ここ(左胸を指差す)にちょうどエンブレムがあるんですけど、それを握り締めて離す振りは、捨てたりとかそういうことではなくて。握り締めたまま手放して、そこに置くことによって、また新しいスタートが切れるーーそんな意味でもあると思っています。今この瞬間に合っている振りですし、本当にポジティブに受け取って欲しいなと思いますね。

ーー10月12日、13日には『欅坂46 THE LAST LIVE』が開催されます。まぎれもなく、これが欅坂46としては最後のステージになると思いますが、どのようなライブにしたいと考えていますか?

渡邉:欅坂の楽曲を愛してくださった方に届くライブにもしたいですし、これからまた新しく生まれ変わって、良い意味で変化していく私たちの瞬間を見届けていただけけるようなライブにもしたいなと思っています。ここで終わりっていうことではなく、また新しく始まることを伝えられるライブにできたらいいですね。

ーー最後に、渡邉さんにとって「欅坂46での5年間」というのはどんな5年でしたか?

渡邉:今まで感じたことのない感情を味わったり、このメンバーだったからこそ経験できたことがたくさんあったと思います。自分自身は本当に成長できたので、この5年間にはすごく感謝したいなと思います。

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小池美波×渡邉理佐×原田葵が語る、欅坂46の歩み “0番”に立ったあの日を振り返る

『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』
■映画情報
『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』
公開日:9月4日(金)全国ロードショー
企画:秋元康
監督:高橋栄樹
製作:今野義雄 大田圭二 秋元伸介 安齋尚志
エグゼクティブプロデューサー:上田太地
企画協力:石原真 磯野久美子
プロデューサー:澁澤匡哉 上野裕平 竹下孝
協力プロデューサー:江原慎太郎
宣伝プロデューサー:菊地智男
撮影:上池惟孝
編集:伊藤潤一
音楽:大坪弘人
制作担当:瀬戸俊介
制作:VISUALNOTES
製作:Seed & Flower 東宝 Y&N Brothers NHKエンタープライズ
配給:東宝映像事業部

©2020「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂 46」製作委員会

『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』公式サイト

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