JO1「OH-EH-OH」も手掛けたPENTAGON フイ、“作曲ドル”としての実力と功績 カラーを考えて制作するスタイルが魅力に
サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたボーイズグループ・JO1。来る8月26日にリリースされる2ndシングル『STARGAZER』をリリースするにあたり、タイトル曲「OH-EH-OH」が8月1日に放送された『HEY! HEY! NEO! MUSIC CHAMP』で初披露され話題になったのは記憶に新しい。彼らのパフォーマンスはもちろんなのだが、それだけではなくこの曲の制作者の一人にもスポットが当たった。
その人物が、韓国のボーイズグループ・PENTAGONのリーダーでメインボーカルを務めるフイ(HUI)だ。放送された直後から「作詞作曲にHUIってあるけど、PENTAGONのフイくん?」「フイっぽいなと思ったら、本当にHUIって名前があった」など、SNSではK-POPファンを中心に大きく盛り上がっていた。
今回は、「作曲ドル(作曲家+アイドル)」としてのPENTAGON・フイについて考察してみたい。
「Never」から始まった「作曲ドル」フイ
フイはPENTAGONのメンバーとして2016年10月10日に韓国デビューをした、1993年生まれの現在27歳(韓国年齢では28歳)だ。今までグループとしては韓国でトータル10枚のミニアルバムとフルアルバムをリリースしている。2017年3月にミニアルバム『GORILLA』で日本デビューをし、これまで日本でも精力的に活動を行っている。来る9月23日には日本での活動を総括した初のフルアルバム『UNIVERSE : THE HISTORY』をリリースする予定だ。
そんなPENTAGONのメンバーとして活動をしているフイが「作曲家」として注目されたのは、イドン、キム・ヒョナとともに『PRODUCE 101 シーズン2』でコンセプト評価曲「NEVER」を手掛けたことだった。この曲が番組で披露された後、韓国の音源サイトで1位になるという快挙を成し遂げ、一気に「作曲家フイ」の名前が知れ渡ることになった。
同番組から生まれたグループ・Wanna Oneのデビュー曲「Energetic」を手掛け、さらにその名前を一般層に知らせることになる。この曲は空前のヒットとなり、アメリカのビルボード誌の評論家たちも「最高のK-POPの歌」1位に挙げ、「『Energetic』はWANNA ONEのメンバーたちの個性を証明した曲であり、次世代のスーパースターへの道を確実にした曲」とし「ただのヒット曲だけではなく、K-POPの歴史で重要な意味を持った」と共作者であるプロデュースチーム・Flow Blowと共に評されるほどだった(参照:billboard)。
その後、「Like This」や「RUNAWAY」など、自身のグループを中心に様々な曲を生み出していくことになるが、作曲家としての名前が知られていく反面、なかなかグループとしての知名度が上がらない事実もあった。そんな中で生まれたのが「SHINE」だ。これまでのアグレッシブで少しダークな印象のあったPENTAGONとは正反対のコミカルで明るいサウンドの「SHINE」は、PENTAGONにとって初めての音源サイトへのチャートインを果たすことになる。「朝に食べるりんごのような曲にしたかった(参照)」というこの曲は、フイの願った通り、多くの人の耳に触れる曲になったのだ。まさにPENTAGONにとっての「運命の曲」となった。
フイの名前がクレジットにある楽曲(作詞や編曲のみも含む)は、音源サイトで公開されているものだけで、合計48曲にもなる。2016年にデビューしてからたった4年の間にPENTAGONから他者への提供曲まで、これだけの曲に関わってきたのだ。アイドル活動をしながらということを考えたら、すごい生産力だろう。