かりゆし58「お互いに存在を肯定し合える一歩に」 1000CLUBでの初の配信ライブレポート

かりゆし58「お互いに存在を肯定し合える一歩に」 1000CLUBでの初の配信ライブレポート

 かりゆし58が、2020年8月6日、配信ライブ『バンドワゴンSHOW』を行った。この公演は、かりゆし58が所属するLD&Kが新たに立ち上げた横浜のライブハウス・1000CLUB(VRシアターだった会場を引き継ぎオープン。キャパシティは約1000人)のこけら落とし公演として開催された。ニューアルバム『バンドワゴン』を携えた全国ツアーが中止・延期になった彼らは、初の配信ライブで「アンマー」「ナナ」などの代表曲をたっぷりと披露。局所性ジストニアで約4年間バンドを離れていた中村洋貴(Dr)も本格的な復帰を果たし、記念すべきライブとなった。

 7月1日からサービスがはじまった「サブスクLIVE」(月額580円で全国のライブ見放題の動画配信サービス)を使って配信された『バンドワゴンSHOW』は、「電照菊」からスタート。メロディックパンク直系のバンドサウンドと叙情的なメロディ、地元・沖縄の風景を描いた歌詞が響き渡り、このバンドにしか描けないエモーショナルな音楽空間が生まれる。さらにスカコアを取り入れた「サマーソング」、〈これから続いていく日々を僕と分け合ってくれないか〉というラブソング「ナナ」を披露し、最初のMCへ。

「人生初の配信ライブ、バンドでのライブは半年以上ぶりです。お金が入ってこない、仕事がないという不安以上に、自分の存在価値がわからなくなることが怖かったです」

 「俺にはメンバーが必要だし、僕らにはあなたが必要です。お互いに存在を肯定し合える一歩になったらいいと思います」と前川真悟(Vo/Ba)がこのライブに臨む決意を語り、〈もう少しあとちょっとあと一歩進んでみよう〉という歌詞から「心に太陽」。

 続いて「流星」「ウクイウタ」と未来に向かって進む意思を歌った曲を続け、このライブの意義を少しずつ強めていく。ライブが始まった直後は緊張が感じられたが、楽曲を重ねるごとに生々しいバンドグルーヴが高まる。濃密な感情を描き出す前川のボーカルはもちろん、中村のパーカッションを交えたリズム隊、そして、新屋行裕のリードギター、宮平直樹のリズムギターの絡みも素晴らしい。

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