ゴールデンボンバー、“現段階での可能な限りの配慮”とともに開催した配信ライブ 画面越しのファンとの交流や新曲初披露も

ゴールデンボンバー配信ライブレポ

 ひとしきり盛り上がったあとは、鬼龍院が「バラードはやることないから嫌だ」と言うメンバーの反対を押し切って「ドンマイ」、「あの日君を傷つけたのは」、「さよなら、さよなら、さよなら」の、珠玉のバラードタイムへ。「ドンマイ」では、ノートパソコンに向かってマイクを差し出す鬼龍院と、さっきまで文句を言っていたものの、そんな鬼龍院を優しく見守るメンバーたち。なお、「さよなら、さよなら、さよなら」を歌い終わった頃には鬼龍院以外のメンバーの姿がステージ上になく、すっかり楽器から離れ、パラソルの下、麦わら帽をかぶり、トロピカルジュースを片手に夏を満喫していたわけだが……。

 その後、唐突に鬼龍院が「お腹が空いたからハンバーガー買ってきて」と歌広場に頼むも、「(ライブ会場のある)池袋はカラーギャングがいる」と難色をしめされる。「『池袋ウエストゲートパーク』のドラマは20年前だよ!」と諭され、歌広場は買い出しへ……。そして始まった「今夜はトゥナイト」の間奏で、スクリーンが中継に切り替わり、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の主題歌「忘却の空」(SADS)が流れる中、カラーギャングに狩られズタボロになってしまった歌広場が映し出される。

 「かまってちょうだい/// 」、「首が痛い」と、昨年発表された楽曲を立て続けに披露し、「暴れ曲」では、「ガガッデゴイヨー!」という声とともに、淳子(※歌広場が扮するバンギャル)がステージ最前列を陣取り、曲に合わせて必死に暴れるという一幕も。

 本編ラストは「女々しくて」で締めくくられ、フロアに発射された金テープは、公式Twitterアカウントで確認できるとアナウンスされた。どこまでも親切設計。

 アンコールでは、「僕もそろそろ歌いたい、キリちゃん」と、樽美酒自身が作詞作曲、ボーカルを務めた「タツオ⋯嫁を俺にくれ」を歌うことを求めるも、中盤からメンバーに牛乳を口に含ませ「笑ってはいけない樽美酒研二」が始まる。メンバーに向かって股間を見せつけると、当然全員牛乳を吹き出し、アウトに。

 そして、「らふぃおら」、「イヤホン」が披露される。どちらも、ファンに自分たちの曲を届けることへの想いを歌った曲だ。思いっきりふざけた後に憎らしい展開である。

 メンバーがステージを去ると、エンドロールとともに新曲「夜明けの待人」が初披露され、ファンには嬉しいサプライズとなった。

 なお、アーカイブは8月31日まで配信中。当日に見ることが叶わなかった人も、本記事で触れたほかにも見どころが満載なので、ぜひその目で確認して欲しい。

■藤谷千明
ライター。ブロガーあがりのバンギャル崩れ。執筆媒体は「ウレぴあ総研」「サイゾー」「SPA!」など。Twitter

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