日向坂46 佐々木美玲は、なぜファンから支持される? “ハッピーオーラ”をナチュラルに体現する存在感

 また、激辛グルメにも強い佐々木美玲は、『欅って書けない?』(テレビ東京)での自己紹介回で激辛麻婆豆腐を表情1つ変えずに食し、MCを務める土田晃之とハライチの澤部佑を驚かせたことがあった。するとその才能が『有吉ゼミ』(日本テレビ系)で再び大きな注目を浴びることに。同番組の「超激辛チャレンジグルメ」という人気企画に出演し、「激辛ベトナム麺 超爆辛!灼熱のデビルブンヘン」完食にチャレンジしたのだ。さすがの美玲も終始苦悶の表情浮かべ苦戦していたが、「いろんな人に日向坂46を知ってもらうために頑張ります! こんなのキツくない!」と自らを奮起させ、見事完食。スタジオからは「すごい!」と感心する声が上がっていた。

 こんなのキツくないーー。

 この言葉はけやき坂46時代の苦労を知っているファンにとっては響く言葉だったのではないだろうか。欅坂46の「アンダーグループ」的な立ち位置で活動する中で、なかなか自分たちに存在意義を見出せなかったこと。スタッフから何も知らされないまま、けやき坂46の増員オーディションが行われることを知ってしまい、ショックのあまり衣装部屋に閉じこもり佐々木美玲が「みんなで辞めよう」と発言したこと。“けやき坂46とはなんなのか”を模索し続ける中で、2017年のツアー中には「ハッピーオーラ」というモットーも生まれ、グループのカラーがはっきりしてきた。日向坂46に改名してからも、方向性は一切ブレずにハッピーオーラをおひさま(日向坂46ファンの呼称)に届け続けている。その中でも美玲は常に明るく笑顔で、グループのモットーをナチュラルに体現しているメンバーだと言える。

 改めて、日向坂46の無観客配信ライブ『HINATAZAKA46 Live Online, YES!with YOU! ~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~』が、7月31日に迫ってきている。このステージでも佐々木美玲はおひさまに笑顔を届けると共に、高いパフォーマンス力を発揮して改めて驚きと感動を与えてくれることだろう。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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