V6 井ノ原からNEWS 増田、King & Prince 岸まで…『24時間テレビ』パーソナリティー“アンバランス”、ピースフルな5人を分析

Kis-My-Ft2 北山宏光

 Kis-My-Ft2として番組に出演する際は、グループ最年長としてコメントを求められることが多い北山だが、常に周囲を俯瞰で見ている印象がある。どんな場面でも、全体のためになるのであれば、自身が引くことや出る杭となることも厭わない。器用で頼れる「仕事人」だ。

 機転が利くからこそ、コメント力も高い。バラエティ的ラリーの引き出しの多さもさることながら、この時勢に彼から語られた真摯な言葉には、説得力と温かみがあった。

 一方、常に自身を高め続ける北山には、確固たる「個の強さ」がある。表立って見せはしないが、秘めたる漢気と熱意は相当なもの。このたびの大役を務めるにおいても、きちんと自身を整えた上で臨むだろうと察する。

 北山はKis-My-Ft2として、2018年、2019年と2年連続で24時間チャリティーラジオ番組『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送)を経験している。そこで得たものや、想いもまた、成長の糧となっているだろう。

 バランサーとしての冷静さと、併せ持つ熱い心で、北山らしいまっすぐな言葉を伝えてほしい。

ジャニーズWEST 重岡大毅

 ノリにノっているジャニーズWESTからは、笑顔がトレードマークの重岡が就任。『ヒルナンデス!』では、このたびの就任にあたりメンバーから「よう食い込んだ!」と言われたエピソードを明かし、さっそく笑いを誘った。唯一の関西人ということもあり、明るく賑やかな空気をもたらしてくれることだろう。

 彼が紡いだ「間違っちゃいない。」(作曲も担当)や「乗り越しラブストーリー」の歌詞からも見えるとおり、重岡は実に人間的で、等身大だ。アイドルでありながら、我々と変わらない視点でこの世界を見つめ、憂い、愛している。ごく小さな出来事、当たり前の感情を、見落とさずに生きている人だと感じる。そうした彼の“感性”は、チャリティー番組のパーソナリティーという立場になくてはならないものだ。

 重岡はかつて雑誌のインタビューで「大事なとき、誰かが困ったとき、傍観するんじゃなくて、動ける男になりたい」と語っていた。今回の24時間テレビのテーマ「動く」は、重岡自身が大切にしている課題と、重なるところがあるのかもしれない。

 華やかな芸能界に身を置きながら、人間的な視点を持ち続ける稀有な人。ぜひ彼の想いを、心のままに伝えてほしい。

King & Prince 岸優太

 岸は「一生懸命」という言葉がこれ以上ないほどしっくりくる、いつでも全力の男だ。ダンスに歌に芝居にと、いずれも秀でた才能を持ちながらも、謙虚さを忘れず、常に向上心を抱き続け、鍛錬を重ねている。

 しかし、ストイックなエンターテイナーには、もうひとつの顔がある。天然炸裂の愛されキャラだ。個人としても数々のバラエティ番組に出演し、爪跡を残してきた。話すときには、選びすぎるほど慎重に言葉を選ぶ。だからこそ遠回りをしたり、言い間違えたりとすっかり“天然キャラ”が定着した。しかし、岸から悪意のある言葉を聞いたことがない。

 いつでも一生懸命で、きちんと相手を思える人。これほどまっすぐで、純度の高い人には、そうそう出会えるものではない。そんな岸が愛されるのは必然であり、チャリティ番組のパーソナリティーはまさに適役といえる。

 なんといっても今をときめくKing & Princeのリーダー。あふれる若さとポジティブで、元気と愛を届けてほしい。

チーム名は「アンバランス」に

 チーム名は、「センターの人も、そうでない人もいる」という理由から、協議の結果「アンバランス」に決定。

 “新しい日常の第1回目”となる放送当日には、「アンバランス」が揺るぎない日本の“センター”として、活躍してくれることを期待する。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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