ドリカム、MWAM……バンドの“核”を再定義したアーティスト 新譜5作からピックアップ

 ファンク、ソウルなどのルーツミュージックをさらにアップデートさせたDREAMS COME TRUEのニューシングル『YES AND NO / G』、10周年を記念したMAN WITH A MISSONのベストアルバム『MAN WITH A “BEST” MISSION』。バンドの“核”の部分を再定義した5作品を紹介します!

DREAMS COME TRUE『YES AND NO / G』

 70年代~80年代のファンク、ソウル、ディスコなどをルーツに持つDREAMS COME TRUE。ニューシングル『YES AND NO / G』は、ドリカムサウンドの核を改めて提示しつつ、2020年のポップミュージックへと結実させた作品だ。「YES AND NO」(石原さとみ主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』主題歌)は、80’sシンセポップと現代的なエレクトロファンクを軸にしたトラックメイク、憂いを解き放つような力強いメロディが一つになったアッパーチューン。同調圧力に屈せず、自分自身で答えを見つけることの大切さをテーマにした歌詩も素晴らしい。

 バウンシーなビート&シンセベースから始まる「G」(劇場版『Gのレコンギスタ』テーマソング)は、宇宙空間でのバトルシーンを想起させるサウンドから一転、華やかなブラスサウンドとともにドリカムらしいダンサブル&ポップな音像へと変貌。緊張感に溢れた平歌と解放的なサビのコントラスト、ボーカルにボコーダー的なエフェクトを施した近未来的なアレンジも耳に残る。

DREAMS COME TRUE – YES AND NO (Official Video)
MAN WITH A MISSION『MAN WITH A “BEST” MISSION』(通常盤)

 10周年を迎えたMAN WITH A MISSIONからベストアルバム『MAN WITH A “BEST” MISSION』が到着。キャリアを象徴すると同時に、00年代ロックシーンのアンセムとして浸透している「FLY AGAIN」「Emotions」、コラボ曲「Rock Kingdom feat.布袋寅泰」「database feat. TAKUMA(10-FEET)」などが収められた本作には、ヘビィロック、メロコア、ヒップホップ、EDMなどを貪欲に取り入れながら、世界標準と称すべきロックサウンドに昇華しつづけた10年の軌跡と進化を改めて体感できる。新曲「Change the World」は、驚くほどにシンプルで真っ直ぐなロックチューン。〈自身の夢の結末を見つけるため/新たな始まりの鼓動が聞こえる〉というラインからは、ロックミュージックの力を信じ、未来に向かって突き進む決意が伝わってくる。そう、マンウィズの中軸はやはり、ロックに対する圧倒的なシンパシーなのだと思う。

MAN WITH A MISSION「Change the World」
MY FIRST STORY『1,000,000 TIMES』

 爆発的にして鋭利なギターフレーズ、一気に沸点に達するバンドサウンド、美しさと激しさが同居するメロディライン。MY FIRST STORYのニューシングル『1,000,000 TIMES』(カードゲームアプリ『DUEL MASTERS PLAY’S』公式テーマソング)は、chelly(ryo(supercell)のプロデュースによる架空のアーティスト・EGOISTのボーカリスト)をフィーチャーした攻撃的アッパーチューン。00年代以降のヘビィロックを継承するサウンドメイク、退廃的なゲームの世界観と寄り添った音像、個性と技術を併せ持ったツインボーカルを含め、このバンドのオリジナリティをさらに発展させた楽曲に仕上がっている。カップリング曲「MINORS」は、SNSの世界に逃げ込む孤独な存在を、憂いに満ちたバンドサウンドによって際立たせた楽曲だ。

【New Release】MY FIRST STORY – 1,000,000 TIMES Trailer

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