山下智久、マルチな活躍の中で覗かせるファン想いな一面 独自のアプローチ続ける活動姿勢を追う
肩書きにとらわれず、独自のアプローチで躍進を続ける山下智久。茨の道を自ら開拓し、挑み続ける表現者として、近年はとくに目覚ましい活躍を見せている。
ワールドワイドに、マルチに活動するその姿勢は、ジャニーズタレントとしても、日本のアイドル・俳優としても、不思議な存在感を放っている。
本稿では、山下智久の昨今の活躍と、観る者を惹きつけてやまない彼の魅力について、あらためて振り返ってみたい。
『THE HEAD』主要キャストへの抜擢
6月12日、世界30の国と地域で一挙放送開始となった日欧共同制作のHuluオリジナルドラマ『THE HEAD』。山下はこの話題作に、主要キャストのひとりとして出演する。
セリフはもちろん全編英語。山下は、2019年1月公開の香港映画『サイバー・ミッション』でも流暢な英語を披露し、観る者を驚かせた。母国語以外の言語を「話す」だけではなく「演じる」に至るまで使いこなすのは、並大抵のことではない。
中学時代に海外に興味を抱き、独学で英語を学び始めた山下。2012年には『山下智久・ルート66〜たった一人のアメリカ』(日本テレビ系)にてアメリカ横断を行った。持ち前の努力で得た高い語学力は、次第に仕事にも活かされ、今なお山下の活動の幅を広げるきっかけのひとつとなっている。
新曲「Nights Cold」ドラマタイアップ曲として世界へ
また『THE HEAD』のタイアップ曲も山下が担当することが決定。新曲「Nights Cold」は、ドラマのエンディングテーマとして使用され、まさに「世界中の人が耳にする」楽曲となる。この朗報には、本人も“思わず涙してしまいそうなほどに感激した”とコメント。ドラマの世界観や、主軸であるミステリーを恋愛になぞらえ、山下自身が作詞した渾身の曲だ。
リリースは7月15日を予定。初回限定盤Aには、ドラマ撮影地であるアイスランドの大自然のなかで感じた思いや伝えたいメッセージ、これからの夢について語ったドキュメント映像も収録されるという。常に未来を見据え、挑み続けてきた山下は今、どんな夢を描いているのか。必聴・必見の1枚だ。
公式Instagramでファンに近況を発信
一般層にもファンが多い山下。2019年5月、ジャニーズ事務所所属のタレントとして初めて、個人でのInstagramアカウントを開設した。そのフォロワー数は、6月13日に500万人を突破。世界的名優ウィル・スミスが登場するなど、幅広い交友関係もたびたび話題にあがっている。
『THE HEAD』撮影時にも、海外から自撮り写真や動画をアップし、ファンを喜ばせた。活動の拠点を広げ、海外のアクターやミュージシャン、制作スタッフと関わりをもつなかで、彼自身の感性も磨かれたことだろう。セルフプロデュース力を活かしたスタイリッシュな撮影・編集も見どころだ。
いついかなるときも「かっこいい山下智久」であり続けている彼だが、Instagramにおいてはときに等身大の素顔を覗かせる。山下は、その端正な顔立ちからクールな印象を持たれがちだが、ファン想いの優しい男だ。料理をする姿や筋トレ中の様子、寝起きと思しき貴重な姿など、日常の些細な出来事をファンに伝えてくれる。
ステイホーム期間中にはインスタライブも開催した。先輩である嵐がインスタライブを行った際には、ファンに混じってコメントを寄せ、嵐のメンバーやファンを笑顔にさせる場面も。Instagramの活用には、ファンに「距離を感じさせない」、山下の思いやりが感じられる。