豆柴の大群、PEDRO、BiSH……WACK、話題が絶えない最新動向 その根底にあるユーモアと音楽への愛

 BiSHは5月27日にベストアルバムを7月に発売することを発表した。ベストアルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』はCDショップ及びCDショップが運営するECサイトのみで販売し、収益はBiSHが過去にライブを行った70以上のライブハウスに全て寄付される。「あなたにとって一番大切なCDショップでこちらの作品を手に取っていただければ嬉しいです。」というニュースとともに添えられたメッセージからはCDショップやライブハウスへの愛を感じる。また「もっと、あなたがたに向けた歌を、音楽を届けたいと思いました。」というメッセージとともに新曲7曲を収録した3.5thアルバム『LETTERS』を発売することも発表した。元々はシングルを7月にリリースする予定だったが、急遽新曲を制作し収録曲を増やしてアルバムにしたのだ。

 WACKの音楽やアイドルが支持される理由は、事務所の攻めた姿勢や過激なプロモーションが理由ではない。音楽やファンへの愛があるからだ。音楽で楽しいことをやりたいというユーモアがあるからだ。それが活動の根底にあるからこそ攻めた姿勢も共感され多くの人の心を掴んでいる。

 WACKは先日デモテープの募集を開始した。女性アイドルが中心に所属している事務所だがシンガーソングライター、バンドなど活動形態も性別も問わずに募集している。これから新しい企画を企てるつもりなのかもしれない。今までとは違う形でまた楽しませてくれるのかもしれない。きっとそこにも音楽への愛を感じることができるだろう。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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