THE RAMPAGEの派生ユニット MA55IVE THE RAMPAGEとは? 5人のパフォーマーを突き動かしたグループへの熱き思い
「Determined」は、普段はTHE RAMPAGEのパフォーマーである5人が、ラッパーとしてマイクを持ち、自分達のエンターテインメントを追求していくことへの決意表明を込めて作詞したという1曲。5人の個性豊かな歌声やフロウ、彼らが一体となって届けた熱は、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 "THROW YA FIST"』でも観客の心を掴んだ。先述したように、早くからラップに興味のあった3人はもちろん、小学生の頃からボイストレーニングに通っており、ミュージカルへの出演経験もある山本と、「昔から人前に立って自分の身体で何かを伝えることが好き」(引用:モデルプレス)でデビュー前の「武者修行」でもボーカル経験のある神谷健太がいることも、“ステージでボーカルとして魅せる”上では強みになっていることだろう。「Determined」を聴く限り、神谷が持ち込み企画として行った『LDH TV』(LDHのファンクラブ会員限定コンテンツ)での英会話レッスンの成果も出ているように感じる。
そして、いざ「Determined」がリリースされると、同曲はiTunes/ヒップホップランキングで1位を獲得。総合ランキングでも3位に入る結果に。さらに5月18日には、かねてより映像編集を特技としている鈴木昂秀が1人で手掛けたリリックビデオも解禁され、歌唱パートを1人ずつ色分けし、メンバーのレコーディング風景を投影したセンス抜群の力作に、たくさんの反響が寄せられた。鈴木にいたっては日常的に作曲しており、山本と共に制作した曲があることも明かしている(参照:TVfan)だけに、MA55IVE THE RAMPAGEを通してクリエイターとしての顔もどんどん見せてくれるに違いない。MA55IVE THE RAMPAGEが発足したことは、THE RAMPAGEの他のメンバーにとっても良い刺激になっているようだ。
今年3月、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』の初日を終えたばかりのインタビュー(引用:『OUT of MUSIC vol.66』)では「やっぱりパフォーマーなので、ああいう大舞台は緊張しますね。僕だけじゃなくて、パフォーマーはマイクを持つと恥ずかしがる人が多いみたいです」(浦川)と謙虚に語っていたが、地下活動をする中で、ツアー再開に向けて徐々に気持ちが高まっている様子の彼ら。再会の時期はまだ見えないが、「ライブで披露する時は一緒に声を出して盛り上がりましょう!」(引用:block.fm)という彼らの気持ちと「Determined」を体に刻みながら、MA55IVE THE RAMPAGEのライブに備えたい。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38