きゃりーも踊った「The New Sweet Groove」バイラルチャート急上昇 TikTok発の“自宅で踊れる”ダンスポップに注目
参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest
Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(4月30日公開:4月23日~4月29日集計分)のTOP10は以下の通り。
1位:瑛人「香水」
2位:YOASOBI「夜に駆ける」
3位:Rin音「snow jam」
4位:Meland × Hauken「Chernobyl 2017」
5位:神はサイコロを振らない「夜永唄」
6位:Hi-STANDARD「STAY GOLD」
7位:Put a Donk on It「The New Sweet Groove」
8位:Hi-STANDARD「MY FIRST KISS」
9位:Vicetone「Astronomia」
10位:Gaho「Start」
先週バイラルチャート上位を席巻したHi-STANDARDだが、今週も引き続き2曲がトップ10にランクインしている。ハイスタ旋風はまだまだ止むことなく、サブスク解禁の影響力はかなり大きいようだ。そんな中、今週は7位のPut a Donk on It「The New Sweet Groove」に注目して書いていきたい。
同曲がバイラルチャートを上昇したのは、TikTokで楽曲が多く使用され、若者の間でバズを起こしているからだろう。決まった振り付けが定着していて誰でも真似しやすいことから、“恋ダンス”のように「踊ってみた」動画が一気に広まっている。きゃりーぱみゅぱみゅがダンス動画を投稿したことも、楽曲の注目度を高める要因になったに違いない。
そもそも「The New Sweet Groove」はPut a Donk on Itによるリミックス曲。原曲は、2012年に放送されたアニメ『妖狐×僕SS』(TBS系)のエンディングテーマで、登場キャラ・髏々宮カルタ(CV:花澤香菜)が歌う「sweets parade」である。作詞は、『太鼓の達人』『THE IDOLM@STER』シリーズをはじめ、多くのゲームソングやアニメのキャラクターソングを手がけるuRy。作曲は、嵐、ももいろクローバーZといったアイドルグループからYUKIまで、幅広い楽曲を手がけつつ、自身もシンガーソングライターとして活動するCHI-MEY。劇中にはCHI-MEY作曲のキャラソンが多数存在する他、主題歌をMUCCが担当していたことも相まって、音楽的にも多くのファンの心を掴んだアニメ作品であった。