米津玄師、日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』特別編オンエアで「馬と鹿」に改めて脚光 楽曲がもたらす感動を味わう

 「馬と鹿」はギターのカッティングにのせた米津の独唱ではじまり、シンフォニックかつ同大なサビへとつながっていく展開がカタルシスを生むロックバラード。米津自身も「主人公が逆境の中を進んでいく様をどうにか音楽にできないかと探った末にこの曲ができた」とコメントしていることからも明らかなように、ドラマとの親和性に重きを置きながら制作された。歌詞自体は抽象的にも見えるが、その中にも〈痛みは消えないままでいい〉〈終わるにはまだ早いだろう〉〈あまりにくだらない 願いが消えない 誰にも奪えない魂〉といった箇所には、ハードなスポーツに身を捧げる者たちのストイックな姿勢が浮かぶ。傷だらけになってフィールドで戦う選手たち、そして彼らとともに再起をかけて大勝負に挑む君嶋の燃え盛る闘志が見えるようだ。そして聴き手もまた、ドラマの登場人物に自身の現在地を重ねるうち、自らのテーマソングとして受け入れ、ロングヒットにつながったのではないだろうか。折しも新型コロナウイルスの脅威にさらされ、自粛生活を余儀なくされた私たち。不安の中、ひとりひとりが力を合わせることが求められている。まさに“ワンチーム”になる時。『ノーサイド・ゲーム』やラグビー日本代表が示した不屈のメッセージは、「馬と鹿」に象徴され、未来への希望を示す曲としても響くのではないだろうか。

『ノーサイド・ゲーム』特別編 第2夜 5/3(日) ラグビーイヤーの感動 再び!!【TBS】

 先んじて放映された第1夜では、大泉によるスペシャルナレーションが加えられたこともあり、「内容分かってるのに何回も泣いた」「第2夜も楽しみ!」といった反響が寄せられたほか、公式サイトには姫野和樹選手、田村優選手、リーチマイケル選手らによる応援コメントも掲載され、ドラマへの熱も再燃中。「馬と鹿」にも「いいシーンで流れて鳥肌立った」「主題歌だけで泣ける」など絶賛の声が相次ぎ、今回初めてドラマを視聴した層にも響いている様子。映像との一体感のある演出にも注目しながら、改めて「馬と鹿」がもたらす感動を味わってみては。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

■リリース情報
『馬と鹿』
発売日:2019年9月11日(水)
商品形態:
ノーサイド盤(初回限定):CD+ホイッスル型ペンダント( レザージャケ) ¥1,900+税 / SECL-2493~94
映像盤(初回限定):CD+DVD(紙ジャケ) ¥1,500+税 / SECL-2495~96
通常盤:CD only ¥1,000+税 / SECL-2497
<収録内容>
-CD-(全形態共通)
1.馬と鹿
2.海の幽霊
3.でしょましょ

-DVD- (「映像盤(初回限定)」のみに収録)
1. 「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」LIVE Teaser
   Flamingo / LOSER / 砂の惑星 / 飛燕 / かいじゅうのマーチ / 春雷
TEENAGE RIOT / amen / Undercover / Lemon / ごめんね (total 18min)
2. 「海の幽霊」MV

■関連リンク
米津玄師「馬と鹿」特設ページ
米津玄師「馬と鹿」配信サイト
米津玄師公式サイト
米津玄師公式Twitter

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる