タイプ異なるApinkと(G)I-DLE、中堅担うWINNERとGOT7……注目のカムバックをピックアップ
韓国も日本同様に音楽業界は自粛が続いているが、その中でも様々なグループたちのカムバックは続いている。無観客ながらも音楽番組の収録と放映は続いており、4月も数多くの作品がリリースされた。
今回は、4月にカムバックしたグループから4つを取り上げて考察してみたい。
正反対のガールズグループ・Apink『LOOK』と(G)I-DLE『I trust』
4月にカムバックするガールズグループで注目したいのが、Apinkと(G)I-DLEだ。デビュー9周年を迎えたApinkと、5月にデビュー2周年を迎える(G)I-DLEはビジュアルも音楽性も対照的だ。
2011年2月にデビューしたApink。女性グループの中ではすっかりベテランといった貫禄だ。最年長のチョロンが現在29歳になり、大人の女性の香りを纏わせつつも、無闇にセクシーな路線にはいかず、デビュー当時からの“清純派”という雰囲気は変わらず持ち続けている。
今回のカムバック曲「덤더럼(Dumhdurum) 」も、Apinkらしいテイストに仕上がっている。キラキラとした世界観はデビュー当時から変わらないが、レトロな雰囲気に包まれたMVの中に映し出されるのは、キュートながらも20代後半を迎えた大人の女性へと成長した姿だ。いつまでもパステルカラーが似合う“オトナ可愛い”こそが、Apinkなのだ。今回の「덤더럼(Dumhdurum) 」でも4月25日時点で3冠を成し遂げ、変わらない人気の高さを伺わせた。
一方、デビュー2周年を迎える(G)I-DLEは比較的新人グループと言えるだろう。デビュー曲「LATATA」で音楽番組にて3冠を取って以来、人気グループの仲間入りをした。「LATATA」はじめ、中毒性の高いタイトル曲は、メンバーのソヨンが手掛けている。今回のタイトル曲「Oh My God」も彼女の手によるものだ。
「Oh My God」は、スタートから好調で音楽番組でも1位を取った。彼女たちはいわゆるガールクラッシュと言われるスタイルだが、ソヨンを筆頭とした少し“毒”のある世界観を持ち味にしている。「Oh My God」のMVでももゴシックっぽい世界観を繰り広げており、他のガールズグループとは異質のものを持っている。
清純派のApinkと毒のある(G)I-DLEは異なる魅力を持ったガールズグループだ。2つのガールズグループの対比が面白い4月のカムバックだった。
これは余談だが、(G)I-DLEはCUBEエンターテインメント所属のグループだが、ApinkはCUBEエンタの子会社・A-CUBE(現在はPlay Mに名称が変わっている)から生まれたグループであるところが、韓国の芸能事務所の縁を感じられて面白い部分でもあるだろう。