三浦風雅、約4000人の中から選ばれた”王道と呼べる存在感” 汗と涙の熱戦繰り広げた『ワンビリ』最終審査レポ

 ソニーミュージックが昨年から開催しているオーディションブランド『ONE in a Billion(ワン・イン・ア・ビリオン)』の第1シーズンとして開催した、男性ボーカルオーディションの最終審査が2月5日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて行われた。約4000人の応募の中から勝ち残った4人が渾身のパフォーマンスを行い、その中で三浦風雅がグランプリを受賞、MASAZAYNには番組公式アンバサダーのスカイピースからスカイピース賞が贈られた。

ガーリーレコードチャンネル

ハイレベルの戦いに審査は難航

清水翔太

 本オーディションは、ソニーミュージックが初めて大々的に開催した男性ボーカルオーディションで、昨年9月のスタート時から審査の様子や舞台裏を追った映像がYouTubeで公開されて話題に。Zepp DiverCity(TOKYO)で開催されたファイナルライブ審査は、生バンドをバックに1人15分のパフォーマンスを披露するというもの。一般審査員約200名、ソニー・ミュージックレーベルズが誇るアーティストを数多く育ててきたプロデューサー陣、番組公式アンバサダーのスカイピース、そしてゲスト審査員の清水翔太、さらに生配信の視聴者からの投票数の合計でグランプリを決定。選曲やMCの内容などはすべて出場者に委ねられ、ライブ演出の能力も問われるものとなった。

 関西を中心にストリートで活動する木下優真は、アコギを弾きながら熱唱。ポップさのある楽曲に会場からは手拍子が沸き起こる。素朴さとまっすぐさを武器に、自分の気持ちを声に乗せて、客席へとストレートにぶつけていた。

 続く現役大学生のMASAZAYNは、洋楽テイストのある尖った楽曲センスと、どこかひょうひょうとしたMCで観客の心を掴んだ。ステージ上でまくしたてるトークには、進行を務めていたガーリィレコードチャンネルの4人も驚いていたほど。

 また、ファイナリストとしては19歳で最年少の成山俊太郎は、ライブというもの自体このステージが初めてだったとは感じさせない、堂々とした歌いっぷりで魅せた。緩急のあるハイトーンとアコギで聴かせる世界観は独特で、第一声で会場が静まりかえったほど。圧倒的な表現力の高さに、審査員もうなずいていた。

 そしてこの日グランプリを獲得した三浦風雅は、路上ライブを中心にキャリアを重ねながらファン層を厚くしてきた実力者。まずは徳永英明のカバー「レイニーブルー」で美声を披露すると、グッと観客の心を引きつけた。明るいサウンドのオリジナル曲「Make a Story」では会場に手拍子が広がり、美しいハイトーンのファルセットも響かせたのが印象的だった。

 MCでは「3年前に音楽活動を休止していた時も、僕のことを広めてくれようとしてくれていた、そういう人たちが自分の周りにいたから、また頑張って来られました」と、応援し続けてきてくれたファンに感謝の気持ちを表した三浦。最後に歌ったオリジナル曲「Start again」からは声援を背に受けて前を向く気持ちが感じられ、三浦が客席にマイクを向けると、一緒に歌う声が会場中に広がった。まるでワンマンライブといった雰囲気だ。場数の違いで群を抜き、グランプリを受賞するのもうなずけるパフォーマンスで他を圧倒していた。

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