ZICO、LOOPY、Balming Tiger……2020年リリース韓国ヒップホップ要注目の新譜5選

・ZICO「Any Song」
・LOOPY「SAD BOY」
・Balming Tiger「Kolo Kolo」
・Errday Jinju「January 29」
・Viceversa「Broken Balls」

 2020年も韓国ヒップホップの熱が冷めることはないようだ。まず、韓国を代表する1984年生まれのラッパー5人が集まって話題となった「DAMOIM」プロジェクトが大人気を集め、同プロジェクトでリリースされた楽曲「I’mma Do(アマドゥ)」(12月3日リリース)が音楽配信チャートで1位を獲得。さらに、<AMBITION MUSIK>に所属しているCHANGMOがリリースした初のフルアルバム『Boyhood』(11月29日リリース)収録曲「METEOR」がその1位の後を継いだ。このようにベテランから新鋭まで多くのアーティストがネクストブレイクの兆しを見せるような楽曲のリリースを重ねている。本コラムでは今年に入ってリリースされた盛りだくさんのシングルの中から要注目の5曲をセレクトしてみた。

ZICO「Any Song」

[MV] ZICO(지코) _ Any song(아무노래)
ZICO「Any Song」

 「I’mma Do」、「METEOR」に続いて間もなくチャート首位に上がったのはZICOの「Any Song」。アイドルグループ・Block Bのリーダー/プロデューサーとして活躍する一方、ソロラッパーとしてもヒップホップシーンで非常にインパクトのある活動を重ねてきた彼は、1年前インディペンデントレーベル<KOZ>を設立し、今はアーティスト兼CEOの忙しい日々を送っている。彼が今年に入って初めてリリースした「Any Song」は、BTS、Red Velvetのような人気K-POPアーティストの楽曲が並ぶチャートで堂々と1位の座を守っている。同曲はZICOならではの大衆性と作品性を併せ持つトラックで、軽快なピアノの旋律に乗せるダンサブルなダンスホールのリズムがポイント。本トラックがバズった要因としてトラックの良さもあれば、ZICO自ら流行らせたTikTokでの“Any Songチャレンジ”の影響もあった。彼はトラックに合わせたシンプルなダンスを披露するチャレンジをチョンハ、ファサ(MAMAMOO)などのアーティストと一緒に披露して話題に。そこから多くの芸能人やTikTokユーザーがダンスに参加するようになった。楽曲はもちろん、様々なチャレンジ動画も一緒に見るとより楽しめるだろう。

LOOPY「SAD BOY」

LOOPY – SAD BOY
LOOPY「SAD BOY」

 LOOPYのキャリアはラップスキルの証明の連続だったと言えるだろう。自身がLAに留学していた頃ネット上で話題になった彼の楽曲「Gear 2」のライブ動画は彼が韓国に戻るきっかけとなった。彼がLAで一緒に活動していたnafla、BLOOと共に韓国で設立したレーベルが<MKIT RAIN>。そんな<MKIT RAIN>が幅広い層にも知られるようになったきっかけは、韓国ヒップホップの大衆化を盛り上げたサバイバル番組『SHOW ME THE MONEY』への出演だ。シーズン7に出演したLOOPYとnaflaはそれぞれ2位と1位を獲得し、見事にその年の主人公となった。同番組での活躍後、LOOPYはnaflaとチームを組んで様々な活動を広めてきた。しかし、12月からはまたソロ活動に復帰して、1月までに4枚のシングル曲を次々とリリースしている。その中でも最新作の「SAD BOY」は子供の頃の寂しい想いを、オートチュンをかけたボーカルで表現したエモーショナルなトラック。これまでLOOPYのトラックでは聴いたことのないような悲しいバイブスで、多様性が増したLOOPYのニューアルバムへの期待が高まる。

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