MIYAVIが明かす、LDH移籍の真意 「もっとMIYAVIらしくあるために下した決断」

MIYAVIが明かす、LDH移籍の真意

日本発のエンタテインメントを世界に伝えていくために

ーーLDHは昨今、アジアンカルチャーの興隆を掲げて活動するメディアプラットフォーム<88rising>とのコラボレーションにも積極的で、先日は<88rising>のアルバム『Head in the Clouds II』で、GENERATIONS from EXILE TRIBEとニューヨーク在住のオーストラリア系日本人シンガー・Jojiのコラボ楽曲「Need Is Your Love」が実現しました。そうした動きはMIYAVIさんの目にどう映りましたか?(参考:88rising CEO ショーン・ミヤシロが語る、アジアンカルチャーの未来「お互いを認め合うことで世界は進んでいく」

MIYAVI:本当に素晴らしいと思います。僕もJojiくんとは「Wanted U」という楽曲で共演しました。<88rising>はアメリカにおけるアジアンミュージックのパイオニアとして知られていますし、僕たち日本のクリエイターももっともっと世界に出るべきだと思います。先日、ワールドツアーの合間に上海で行われた「Y-3」というファッションブランドのイベントや、ロサンゼルスで行われたアジアンアメリカンアワードでも演奏してきたのですが、ここ数年は世界的にアジアンカルチャーが盛り上がってきているという印象を肌で感じています。アジアンカルチャーの興隆は、世界的なダイバーシティ(多様性)にも繋がっていく。中国や韓国ではそのことを意識しながら世界に向けて様々な発信をしています。僕ら日本も出遅れないように、自分たちのやり方で発信していく必要がありますし、LDHはそういう肌感覚を持っている数少ないエンタテインメント企業だと思います。

ーー2020年は日本のエンタテインメント業界にとっても、世界にアピールするチャンスだと捉えていますか。

MIYAVI:はい。世界中が日本やアジアを見ています。今、東京からクリエイションを発信していくのはすごくエキサイティングなことだと感じています。LDHは知っての通り、「Love, Dream, Happiness」というテーマを掲げています。この三つの単語を、これほど声高らかに宣言する組織は他にはありません。みんな、どこかで熱くなることをためらってる。でも僕は逆だと思うんです。今、こんな世界だからこそ、熱くなるべきなんじゃないか、と。僕はUNHCRの親善大使として、世界各地の難民キャンプを訪れ、子供たちと交流をしています。LDHも「Dreams For Children 子どもたちに、夢を。」を掲げて、社会貢献活動を行なっています。総合エンタテインメント企業として、食文化や教育にまで目を向けている。僕はそこに大きなポテンシャルを感じています。今、僕はLDHのいろんな部署の人と片っ端から会って、お話をしています。ここから音楽だけじゃなく、様々なケミストリーが生まれることを願っていますし、そのために一歩一歩尽力していきたいと思っています。

(取材・文=松田広宣/写真=松原裕之)

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2020年1月15日(水)まで

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